AI活用と開発生産性向上を複数プロダクト横断で実現。Findy Team+ Award 2025を受賞した株式会社GENDAの取り組みとは?

本記事のサマリ

導入前:解決したかった課題

人数やプロダクトの増加により成果や課題が見えにくくなり、組織の状況を感覚ではなく定量的に把握する必要性があると考えていた。

Findy Team+を導入した理由

リードタイムやレビュー時間など、開発サイクルを分析するうえで有用なメトリクスが可視化されている点が高く評価できたため。

導入の決め手

VPoEやEMが前職でFindy Team+を利用していた経験があり、期待できる効果や開発組織全体での運用イメージができた。

導入後:成果

主要プロダクトでリードタイムを半年で50%短縮し、デプロイ頻度も40%向上。成果を他プロダクトへ展開し全社的に生産性を向上、その取り組みが評価されFindy Team+ Award 2025を受賞。

エンタメ領域を技術で支える、GENDAの開発組織

──御社の事業内容と開発組織について教えてください。

荒井:株式会社GENDAは、「世界中の人々の人生をより楽しく」をAspirationに掲げるエンタメ企業です。アミューズメント施設「GiGO」の運営をはじめ、カラオケ、ツーリズム、F&B、キャラクターMD、コンテンツ&プロモーションなど、幅広いエンタメ領域で事業を展開しています。

2025年8月現在、エンジニア組織は正社員だけで50名以上、インターンや業務委託を含めると80名を超える規模になっています。組織はFE/BE開発部、モバイル開発部、Platform Engineering部、IT戦略部に分かれていますが、全体としては「テックチーム」として一体感を持って活動しています。

──開発組織として掲げているミッション・ビジョンは何ですか?

荒井:開発組織のミッションは、GENDA各社の成長をプロダクト開発の側面からリードし、事業成長を加速させていくことです。 ‎また、テックチームのビジョンは大きく三つあります。 

一つ目が「Fun for Everyone」です。サービスの幅を広げ、お客様がより楽しめる仕組みを構築し、すべての人が楽しめる世界を実現していきます。
二つ目が「GENDA Service Network」で、事業領域を拡大しながら複数プロダクトでのデータ連携を強め、相互のネットワークを強化していきます。
三つ目が「Smart Lean Operation」です。店舗運営やアミューズメント施設、カラオケといった領域のDXを通じて、各サービスの運用をスマートかつリーンにし、収益基盤を構築していくことを目指しています。

参考記事:「2040年に世界一」を掲げ、エンタメ業界の革新を目指すGENDAの挑戦

「まずは現状を知りたい」から始まった、Findy Team+導入の決断

──なぜ開発生産性の可視化に取り組もうと思ったのでしょうか?

荒井:開発組織が急拡大するなかで、各チームの状況を「感覚」ではなく定量的に把握する必要性を感じていました。人数やプロダクトが増えると、課題や施策の成果も見えにくくなります。だからこそ、まずは現状を数値で可視化することから始めようと考えました。
また、生成AI活用にも力を入れており、その導入によって成果物の質や開発にかかる時間がどのように変化するのかを評価したい、という狙いもありました。 ‎

──Findy Team+を導入した理由と、その決め手は何でしたか?

荒井:開発生産性の可視化の領域では、Findy Team+の存在は以前から認識していました。前職でも導入経験があり、運用面や期待できる成果を具体的にイメージできたことが大きな決め手です。さらに、GENDAのEMもFindy Team+を活用した経験を持っていたため、複数プロダクトへ展開する際に、その知見をすぐに活かせる点も魅力でした。

定量的な可視化で見えてきた課題と改善の方向性

──導入してから、どのように活用されましたか?

梅谷:最初に注目したのはレビューリードタイムでした。

レビュー工程は定量・定性の両面で改善が見えやすく、成果を横展開する起点になると考えたからです。特に「レビューからアプルーブまでの時間」を重点指標とし、各チームのモニタリングに活用しました。

複数プロダクトに成果を広げる徹底的な取り組みとは

──御社はプロダクトが多く、成果を全社的に広げるための工夫も沢山あったのではと思います。

梅谷:最初は一部のプロダクトで始めましたが、やってみると「これは他のプロダクトでも活用できる」という確信が持てました。しかし、「真似してください」だけでは上手く広がらないんですよね。だからこそ、仕組み化にこだわりました。

具体的には、レビューリードタイム周りの指標を「開発組織の基本指標」として全チームで統一してモニタリングしつつ、各プロダクト特有の課題に応じて追加指標を柔軟に設定できるようにしたんです。

また、運用ガイドや命名規則等も整備・共通化することで、メンバーがプロダクトを跨いでもすぐにデータを読み取れる状態にしました。これがあると「どのチームでも同じルールで会話できる」ので、改善の再現性が高まりました。さらに、複数プロダクトだという事情からも、共通規則を作っておかないと全体の運用管理もできなくなると思い、初期から力を入れていました。

※社内で展開しているドキュメントの一例

Findy Team+で見えてきた、生成AI導入の効果

──生成AIを導入しようと思ったきっかけを教えてください。

荒井: 開発スピードをさらに高め、事業の課題を解決し、事業成長を加速させていきたいと考えたのが、生成AI導入のきっかけでした。

GitHub CopilotやChatGPTといったツールは、コーディングや調査など日常的な作業を効率化できるため、組織として注目していました。2024年に開発組織全体で本格導入を進め、2025年に入ってからはCursorやClaude Code、さらに直近ではAmazon Q Developerなども試しながら、活用のスピードをさらに加速させています。

参考記事:生成AIはスピードと再現性が導入の鍵──GENDAバリューで実践する継続的改善サイクル

──実際に導入してみて、どのような効果がありましたか?

梅谷:当時の話になりますが、Devinを導入したチームでは、AIが自動生成したプルリクエストが全体の約3割を占め、そのうちの約8割がマージされるようになりました。

また、Claudeをレビューに活用したケースでは、AIによるコメントが増えたことで、プルリクエストがアプルーブされるまでの時間を短縮できるのではないか、という仮説を立てることができました。

──Findy Team+を通じて見えたことはありましたか?

梅谷:Findy Team+を導入した時期は、GENDAで生成AI導入が加速した時期と重なります。複数の生成AIを活用するなか、Findy Team+がツールとして加わったことで「AIが出している成果を数値で検証」することができました。

例えば、生成AI毎にプルリクエスト数やレビュー時間、マージ率といったデータを可視化し比較することで、生成AIの利用推移・効果の参考にしています。

成果とFindy Team+ Award受賞──短期間で大きな成果を生んだ要因

──導入後の成果について教えてください。

梅谷:冒頭にご紹介したGiGOアプリでは、2024年8月から2025年1月までの半年間のサイクルタイムの合計値は平均50時間でした。改善の余地を定量的に可視化して改善を進めた結果、2025年2月から7月の半年間では平均20.9時間まで短縮されました。直近では15時間ほどまで改善できており、継続的に改善を続けています。

また、デプロイ数についても大きな変化がありました。チームによっては、改善に取り組んだ翌月には1.6倍、さらにその次の月には取り組み前に比べて2.3倍にまでデプロイ数が増加する事例もありました。単にプルリクエストを取り扱う時間を短縮するだけでなく、最終的にデプロイとして価値提供を増やせていることも示すことができました。


※2025年6月のサイクルタイムの数値

──Findy Team+ Award 2025を受賞された感想を教えてください。

荒井:率直に、とても嬉しいです。開発組織全体で「開発者体験」や「開発生産性の向上」をテーマに掲げて取り組んできました。その結果が今回の受賞につながったことで、開発組織の自信にも繋がり、今後の大きな励みになると思います。

新しいツール導入と、それを活かす取り組みで成果を出すのは容易ではありませんが、その取り組みが外部から評価されたことをとても嬉しく思います。

梅谷:受賞は素直に嬉しかったです。自分自身の成果ではなくGENDAの成果が評価されたという気持ちになれました。今まで開発者全員が頑張っていたことに対して、もっと外部に知って欲しいという気持ちを持っていたため、Findy Team+ Award受賞という形で認めてもらえたことがとても嬉しいです。

──今回受賞に至ったポイントは何だと思いますか?

梅谷:そうですね。導入時から「Findy Team+を導入しただけでは何も変わらない」という考えでスタートできたことが大きかったと思います。

私たちはFindy Team+を監視ツールではなく「改善のための道具」として捉えてきました。開発者が抱える定性的な課題に対して、Findy Team+で可視化される数値を定量的な裏付けとして活用し、定量・定性の両軸から改善に向けて挑戦を続けてきました。その結果、これまでの取り組みが組織文化として根付いたことが成果だと思います。

これからも継続的に取り組みを進めるとともに、生成AIツールによる効果の定量化についても仮説検証や改善を考えていきたいと思います。 ‎

GENDAが描く、今後の展望

──今後開発組織として取り組んでいきたいことを教えてください。

荒井:開発生産性や開発者体験の取り組みは、一度整えれば終わりというものではなく、継続していくものだと考えています。

Findy Team+を活用し、まずは足元の取り組みで成果が出せましたが、ここからはさらに工夫と改善を重ねていくという高いハードルが待っていると思います。数値として見えてきた伸びしろを各自が認識し、それに挑戦し続ける姿勢をエンジニア自身が取れているので、今後の成長がとても楽しみです。さらに、生成AIの活用や自動化についても、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

私たちが目指すのは、事業の課題を解決し、事業成長を加速させることです。そのために、よりコミットできる開発組織へと進化していきたいと思います。 ‎

──どんな方と一緒に働きたいですか?

荒井:GENDAのAspiration・Vision・Valueに共感してくれる方、エンジニアとして自分の仕事の領域を限定せずに新しいことへ積極的にチャレンジできる方、そして生成AIの導入など技術の進化も含めて変化を楽しめる方と一緒に働きたいです!

※現在GENDAでは、エンジニアを募集しています。


※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。

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