本記事のサマリ
導入前:解決したかった課題
前ベンダー時代に沢山の開発企画が溜まっており、素早く実装していくために、開発生産性を高める必要があった。
開発進捗をチケット数のみで管理しており、ボトルネックの特定が困難だった。
Findy Team+を導入した理由
Four Keys指標を活用して開発生産性を可視化し、開発やリリースに関わるプロセスや環境、仕組みを改善するため。
導入の決め手
「LeanとDevOpsの科学」や「開発生産性カンファレンス」を通して、Four Keysを活用した計測が有効と聞き導入を検討。計測するために開発する必要がなく、シンプルに計測できる点と営業の丁寧な案内が決め手。
導入後:成果
リリースリードタイムが50%以上短縮し、毎週の振り返りで改善施策を50件以上提案実施。
プロジェクト
将来的な内製化を踏まえながら、システム開発会社と協力し、アジャイル的な進行と内製化の両軸で成長を目指す体制。
ベンダー協業の中で、リードタイムを50%短縮。Four Keys指標を活用し、開発プロセスを改善したアンビシャスの取り組みとは?

トランクルームサービス「収納ピット」を展開する株式会社アンビシャスでは、エンジニア組織における個人の振り返りや組織の課題発見に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。
今回は、株式会社アンビシャスの堀江さん、協業している株式会社システムアイの小原さん、岩内さんに取り組みの過程や課題、今後の展望についてお話を伺いました。
──御社について教えてください。
堀江(アンビシャス): アンビシャスはトランクルーム事業を中心に、ITを活用したサービスを提供しています。開発組織は4名体制で、内、3名がエンジニア、1名が情シス担当です。事業の成長に合わせ、内製化を進めながら、システムアイさんと協力して開発を進めています。
──開発組織のミッションは何ですか?
堀江: 私たちのミッションは、事業の成長を支えるIT基盤を構築し、継続的な改善を行うことです。システムアイさんには、トランクルームの新規契約の多くを占める「収納ピット」というサイトの開発を担って頂いており、私たちのビジネスの理解を深めた上で、品質とスピードを両立する開発を支援していただいています。
数値で見える改善ポイント – 開発生産性向上のためにFour Keysを活用
──開発生産性の計測に取り組みをしようとしたきっかけは何でしょうか?
堀江: 私たちが開発生産性の計測に取り組み始めた背景には、事業を成長させるために開発プロセスの効率を高める必要性がありました。最終的にはシステムアイさんとの関係性を活かしつつ、内製化と委託の両軸で内製化を進める上でも、開発状況を数値で把握し、改善ポイントを見つけるために計測の必要性を感じていました。
また、単にリリース速度を上げるだけでなく、開発メンバーがストレスなく、前向きに開発できる環境を整えたいという思いもありました。事業成長に伴い新しいプロジェクトにも積極的に取り組んでおり、そのためにFour Keysの指標を活用して生産性を可視化することに至りました。
──計測を行っていたなか、どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?
堀江: 当初、私たちはチケット数のみで稼働状況を確認していましたが、それだけでは開発の進捗や課題を十分に把握することができませんでした。そんな中で、Four Keysを活用した計測が有効であるという話を伺い、Findy Team+の導入を検討することになりました。
実際にシステムアイさんに委託を開始したのは2023年11月で、それ以前は別のベンダーに依頼していました。しかし、エンジニアの増員が難しく、事業をドライブさせるためには開発体制を見直す必要があったため、システムアイさんと連携しつつ、Findy Team+の活用に踏み切りました。
Findy Team+の導入により、数値を元にした生産性の変化を確認できるようになり、エンジニアリング組織の改善が進み始めました。
──システムアイ社では、導入に対しての懸念点等はありましたか?
小原(システムアイ): 新しいツールを導入する際には、メンバーからネガティブな反応が出ることも想定していましたが、実際には前向きな声が多かったです。私たちのエンジニアは改善を好むタイプが多く、計測結果をもとに自分たちの仕事を振り返る機会ができたことの方がメリットがありました。振り返ると反対の声がなかったのは、導入前にFindy Team+の担当の方から、単なる数値の羅列ではなく、その背景にある意味や改善の方向性を丁寧に説明いただいたことが、スムーズな導入につながったと思います。
レビュー負荷の分散と数値の見える化で組織を活性化

──Findy Team+導入後の変化について教えてください。
堀江:前のベンダーさんと比べると、開発の進行が格段に速くなり、前に進んでいると感じています。特に、プロジェクト振り返りや施策の振り返りを通じて改善提案をいただけるようになったことで、開発生産性が向上しました。また、費用対効果を高めるための仕組み作りも進んでいると思います。振り返りの結果が実際の開発プロセスに反映されていくのは非常に良いサイクルだと感じています。
──取り組む上で難しかったポイントはありましたか?
堀江:アンビシャス側でのコードレビューや既存コードの課題解消が追いついていない点が大きな課題でした。現在、5人で複数案件を担当しているため、リリース頻度が上がらず、コードレビューが遅れることでリリースのタイミングがずれ、ビジネス面への影響もありました。
この課題を解決するために、プロジェクト振り返りで見えたボトルネックを基にチーム内の役割分担を見直し、レビュー作業の負荷分散を実施しました。さらに、開発チーム全員が案件をしっかり理解できるようにするため、定期的にレビュー勉強会を開催しています。最初は参加メンバーの負担が大きいのではないかと心配しましたが、実際には「理解が深まった」「レビューの質が向上した」といったポジティブな声が上がり、改善が進んだことをチーム全体で喜び合うことができました。
振り返りの実施は単なる反省会ではなく、次の開発サイクルをより良くするための重要な施策として位置付けています。特にFindy Team+の導入により、振り返りで議論した内容が数値として可視化されるため、改善の進捗が明確になり、メンバーのモチベーション向上にもつながっています。

──運用にあたって工夫されたことは何ですか?
岩内(システムアイ):導入当初、グラフに正しい数値が反映されていないことに気づきました。運用が雑になっていたため、状況を正確に把握できるように見直しました。塩漬けになっていたPRも整理し、2営業日以内にレビューを終えるルールを定めたことが改善のきっかけです。このルールが定着したことで、チーム内に「数値が改善されている」という実感が生まれました。グラフ上で自分たちの努力が目に見える形で表れるのは嬉しく、モチベーションがぐんと高まりました。あるエンジニアは「自分たちがチームに貢献できていると実感できる」と話しており、運用改善の成果がチーム全体に良い影響を与えていると感じています。
──数値の変化から得られた気づきはありましたか?
堀江:前のベンダーさんと比べて数値が異なっており、初めてFour Keys指標で可視化したときは驚きました。定期的なCSとの打ち合わせの場で第三者視点からフィードバックをもらえるのも良かったです。システムアイさんは、これまで振り返り自体を実施していなかったのですが、Findy Team+のKPT振り返り機能を活用することで、振り返りが定着し、改善の場を得られたことが大きな変化でした。
特に、Four Keys指標で改善の進捗が目に見えるようになったことで、開発メンバーの自信につながりました。あるとき、リードタイムが大幅に短縮されたグラフを見て、チーム全員で「こんなに成長できたんだ」と喜び合ったことが印象的です。日々の積み重ねが成果として現れることで、メンバー間の一体感も強まりました。
──組織やメンバーの行動に変化はありましたか?

岩内:明確に変わりました。KPT振り返り機能を活用したことで、改善提案が以前よりも増え、振り返りの実施が自然とチームに定着しました。導入前は改善意見が出にくかったのですが、今では毎週の振り返りで活発に意見交換が行われています。
また、振り返り以外の取り組みとして、毎週金曜日に3時間のボイスチャットを導入し、開発に関する日常的な議論や情報共有の場も設けました。この時間は振り返りとは別に、気軽に相談できたり、開発者体験の改善に向けた自由な会話を促す場になっています。最初は「話すことがないかも」と心配していたメンバーも、今では「この時間があるからこそチーム内の理解が深まる」と感じてくれています。
振り返りを重ねる中で、互いに成長を認め合う文化が生まれたことも嬉しい変化です。改善提案が具体的なアクションにつながり、その成果が数値で可視化されることで、メンバー全員が目的意識を持ちながら取り組めるようになりました。
今後の展望──内製化と共創の両輪で成長を加速

──今後、開発生産性向上のためにどのような取り組みを予定していますか?
堀江: 複数のプロジェクトが並行すると、ブランチのコンフリクトや検証遅延が発生します。これを改善するために、プロジェクトの進め方や環境整備を見直していきます。また、内製化を進めつつ、システムアイさんともWin-Winの関係で共に成長できる体制を維持する予定です。
──Findy Team+のおすすめポイントを教えてください。
堀江: 同じ数値を見ながら「次にどのように改善していくか」を議論できるのが非常に良いポイントだと思います。開発チームとベンダー側が共通認識を持ち、Win-Winの関係で進めていかないと、なかなか難しいところがあります。しかし、Findy Team+では、Four Keysの指標が簡単に取得できるため、スムーズに議論を進めることができます。さらに、数値の可視化により、経営層に「ここに予算を投じる価値がある」と納得してもらいやすくなりました。カスタマーサクセスの担当の方が伴走してくれる点も大きな魅力です。定期的に状況を確認し、適切なアドバイスをいただけるので、安心感があります。
小原: 機能が充実していて、頻繁にアップデートされているのが素晴らしいです。新しい機能が追加されるたびに、「次にどんなことを試そうか」とワクワクします。組み合わせ次第でいろいろなトライができるので、今後も積極的に活用していきたいです。
岩内: 振り返りのプロセスが非常にスムーズです。これまで振り返りをしようと思っても、事前準備に手間がかかるため、後回しになりがちでした。しかし、Findy Team+ではフローが事前に用意されており、それに沿って進めるだけで振り返りを実施できます。手間が軽減されたことで、チーム内での振り返り文化が根付き、改善活動が活発になりました。
──今後、どのようなエンジニアと一緒に働きたいと考えていますか?
堀江: 主体的に改善に取り組む姿勢を持ったエンジニアと一緒に働きたいですね。Findy Team+を活用することで、生産性向上のための指標やデータが手に入りますが、それをどう活かすかはエンジニア次第です。数値を見て終わりではなく、「この指標を改善するために何をすべきか」と考え、提案・実行できる方が理想です。また、チームでの協調性も大切です。数値をもとに議論する場面では、異なる意見が出ることもありますが、相互に尊重し合い、より良い解決策を導き出せるエンジニアに来ていただきたいです。

※株式会社アンビシャスの公式サイトは以下よりご覧いただけます。
※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。