カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。開発組織の成果最大化・事業成果への貢献を目指すウエディングパークの取り組みとは?
カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。開発組織の成果最大化・事業成果への貢献を目指すウエディングパークの取り組みとは?

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本記事のサマリ
導入前:解決したかった課題
開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握・分析することで、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示したかった。また、会社方針に基づき、開発組織としても社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたかった。
Findy Team+を導入した理由
自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたものの、運用コストが負担となり、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考えたため。
導入の決め手
Four Keysを始めとする開発生産性の指標をコストをかけずに計測できる点、Findy Team+の導入実績が多く、他社の事例を参考にできた点、他社のデータと比較が可能だった点、CSのサポート体制が充実している点が決め手となった。
導入後:成果
定量的には、サイクルタイムやFour Keysのリードタイムの減少。定性的にも、数値を起点とした振り返り文化が醸成され、「GOOD PR(プルリク)」の共有やバリューストリームマップのワークショップの開催など、メンバーからの発案でチームをより良くする施策が生まれている。
カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。ウエディングパークの取り組みとは?
ウエディング業界において、結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」や、フォトウエディング・前撮りの検索サイト「Photorait(フォトレイト)」などを企画・運営する株式会社ウエディングパーク。同社では、開発生産性の可視化と改善を目的に「Findy Team+」を導入し、エンジニア組織のパフォーマンス向上に取り組んでいます。
今回は、TECH戦略室の日江井 風人氏、Value Development本部 Photoraitチーム 開発マネージャーの武田 翔平氏にインタビュー。Findy Team+導入の背景や、開発生産性向上のための具体的な取り組み、その成果についてお話を伺いました。

──お二方のこれまでの主なご経歴と現在の業務内容について教えてください。
日江井:2019年にウエディングパークに入社後、最初はPhotoraitチームで開発を行っていました。1年ほど前、TECH戦略室の立ち上げとともに異動し、全社エンジニア組織の戦略や方針策定、育成やシステム基盤の改善、組織づくりに向けた取り組みなどを行っています。
武田:私は2014年に新卒でウエディングパークに入社し、Photoraitチームの立ち上げから関わってきました。最初はエンジニアメンバーとして新機能開発から運用まで全般を担当し、その後マネージャーとして組織づくりにも携わっています。
──御社の開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?
日江井:ウエディングパークは、ウエディング×デジタルを軸に、結婚式場などウエディングサービスの検索・クチコミサービスを中心に、業界のDXを推進している会社です。経営理念に「結婚を、もっと幸せにしよう。」、ビジョンに「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げています。2021年からはデザイン経営を取り入れており、社会視点で、結婚に関わる全ての人の多様な幸せを叶えられるよう邁進しています。
開発組織では、「技術とデザインのウエディングパークを創る」というミッションを掲げており、クリエイター組織として「デザイン思考×具現化力を武器に事業成長をリードする」ことを指針としています。単なるシステム開発にとどまらず、技術とデザインを掛け合わせて社会や事業の課題を解決することを重視しており、事業や組織、そして社会に対して開発成果を出していくというミッションを背負っています。
武田:開発は各事業・領域ごとに、エンジニア、デザイナー、ディレクターが一体となったチームで開発を進めています。
開発組織のミッションは単にリリースするだけではなく、事業成果と開発成果を結びつけることです。エンジニアが自分たちの成果を事業視点で捉え、価値を最大化できる組織を目指しています。

開発生産性の可視化でボトルネックを解消へ
──Photoraitで開発生産性の計測に取り組み、ツールを導入しようとしたきっかけは何でしょうか?
日江井:大きく二つありまして、一つは、社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたいということです。
開発生産性について他社の取り組みを聞くようになっていた中で、開発プロセスを可視化し改善に活かせる仕組みを取り入れることが、当社の課題解決スピードを加速させていきたいという方針とリンクするなと感じていました。
二つ目は、エンジニアの成果を適切に評価し、事業成果と結びつけたいと思っていたことです。当時は、開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握する手段がなく、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示すデータが不足していたため、各エンジニアがどのように貢献しているかを説明しづらい課題があったんです。
これらの解決を目的に、ツールの導入を検討しました。

──どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?
武田:実は、最初は自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたんです。データ集計基盤やグラフ化の環境整備はできたものの、見たい指標を見るための運用コストが負担となってしまいました。そのため、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考え、開発生産性の可視化ができるツールの導入を検討しました。
日江井:Findy Team+に興味を持ったのは、GitHubと連携するだけで、開発フローの主要な指標を自動で取得できるので、「Four Keysの指標をコストをかけずに計測できる」という点が大きかったですね。
また、Findy Team+は導入企業も多いので、自分たちの視点だけでパフォーマンスの良い悪いを話すのではなく、他社との比較をしながら客観的に評価できる点が魅力的でした。加えて、他社の導入事例が豊富だったことも、Findy Team+を検討する上で安心材料になりました。エンジニア組織の課題は会社ごとに異なりますが、他社がどのように開発生産性を可視化し、改善につなげているのかを参考にすることができました。
──「Findy Team+」導入後の目標設計について教えてください
日江井:Findy Team+ 導入直後は、なんとなく数値を見て状況はわかったものの、「どの数値を良くするところから取り組むか」について悩みました。
そこで、まず「何が課題なのか」を洗い出すところから始めました。
具体的には、自分たちの開発フローをバリューストリームマップ(VSM)でまとめ、そこにFindy Team+で測れる数値を当てはめていったんですよね。例えば、DevOps分析やサイクルタイム分析の数値などですね。
その数値で“ちょっとここ長いな”という課題感があったら、そこに紐づく指標を考えました。プルリク数や変更行数、レビュー数、そしてレビュー参加するメンバーの分布図などがFindy Team+では細かく取れるので、課題からどんどん関連指標の落とし込みをして、今自分たちがすぐに取りかかれる、かつ、ゆくゆくは事業(リリース数やリリーススピードなど)に直結するものって何だろう、と考え、やることを割り出していった形です。
それが、今のPhotoraitチームの注力指標としている取り組みにつながっています。

武田:ただ、リリース数やスピードなど事業成果に直結する数値を改善していきたいというのはありつつ、いきなりFour Keysの指標を追うのではなく、根本的な改善に目を向けるようにしています。
というのも、2年ほど前にFour Keysの向上にトライした時期もあったのですが、なかなか数字に変化が現れず挫折した過去があったんですよね。事業成果に直結するようなFour keysの指標を向上させるには時間がかかるとチームとしても体感していたんです。
なので、「リリースパフォーマンスに直結するアクションは何だろう」というのを落とし込んで、1人あたりの1日のプルリク数やオープンからマージまでのスピードをチームのKPIとして持つことにしました。この数値のパフォーマンスを上げていき、ゆくゆくはリリース数やリリーススピードといったFour keys指標につなげたいと思っています。
日江井:メンバーに対しては、急に「こういう目標を設定しますよ」ということはせず、先程お話した仮のVSMをメンバーに展開して、「数値がこうだからここを課題だと思っていて、指標をこう変化させたらいいんじゃないかなと思っている」と伝えて、メンバーからも意見をもらっていました。
大体的に説明会はしていないのですが、日常の会話の中で少しずつメンバーの意見を吸い上げていったことで、メンバーにとっても納得感のある目標設定になったのかなと思います。
データドリブンな組織文化へ。開発生産性の可視化が生んだ意識改革

──Findy Team+導入後の運用についてお伺いさせてください
日江井:Findy Team+の導入にあたって、測りたい数値を正確に取るために、一部の開発運用は変更しました。
あとはFindy Team+を運用し、生産性向上の活動を行っていった中で、チームから自発的に出てきたルールが何個かありますね。
例えば、「(プルリクの作成者ではなく)レビュアーがマージして良い」とか、「レビュー完了の期限を記載する運用をなくす」とか。
後者については、元々コードレビューの依頼を投げた時に完了期限を書く欄を設けていたのですが、「レビューは依頼が来たらすぐにやる」となったことでなくしました。もう完了期限もないので、依頼が来たらすぐ見ないといけないよね、ということですね。
また、開発運用ではないですが、「週次でGOODプルリクを共有する」というのもチームから出てきた施策ですね。
コードレビューをしているときに、この設計いいなとか、このコードレビューのやり取りいいなとなったら、「GOOD PR」のラベルを貼っておいて、毎週の定例でその理由とともに共有しあっているんです。チームで共通認識が持ててチームの定量的な成果にもつながっているし、定性的にも良い「褒め」につながっています。
──開発生産性向上の取り組みを支えるカルチャー
武田:「褒め」という言葉がでてきましたが、当社ではカルチャーを大事にしています。例えば「切磋琢磨」とか「褒める」とか、そういうカルチャーにマッチした行動を評価することを重視していて、施策にも落とし込んでるんですよね。
例えば先ほどの「GOOD PR」の共有もメンバーから提案をもらい、マネージャーとしても施策が「ほめよう。」というカルチャーにつながるので採用しよう、となりました。
他には、「今週コードレビューした数ランキング」をFindy Team+で確認し、毎週定例で共有しています。これは「高め合うために、競い合う。」のカルチャーを育むと考えて実行しています。
日江井:会社全体としても、施策がカルチャーに紐づいているからこそ、みんなが納得して積極的にやってくれるし、みんなが同じ方向を向いて頑張っているのかなと思います。
※ウエディングパーク社のカルチャーブックはこちら
──Findy Team+導入の成果について教えてください。
日江井:定性的な観点になりますが、エンジニアチームでの振り返りの文化ができたことが大きいと思います。
案件ごとの振り返りはしていたのですが、「エンジニアチームでもっとこういう取り組みをしてこう」といった話をする機会はあまりなかったんですよね。
2024年10月頃から週次の振り返り会をやり始めて、最初に開催したときに、「なんで今までやらなかったんだろう!?」っていうぐらい、エンジニアチームが湧きました。笑
マージはレビュアーでしましょうとか、GOOD PRの共有しましょうとか意見が飛び交ってみんなが楽しく言い合える状況が作れてよかったなと思っています。
そこから、振り返りだけじゃなくて、改善出しのアクション決めワークをエンジニアで実施したり、VSMワークを、デザイナーやディレクターを交えてやったりと、チーム全体での変化が生まれました。
また、振り返りのタイミングだけではなく、エンジニアメンバーの日報などで開発生産性に関するポジティブな発言が出てくるようになりました。「これやったらなんかすごい良くなったな」とか、そういう発言が出始めて安心しています。
そういった声が上がってくるのは数値に変化が出ているのが大きいですね。サイクルタイムがどんどん良くなってきていたり、目標も達成基準に乗っていたりしていて、DevOpsのリードタイムも減ってきている。そういうところがちゃんと数値で出てきてるのが、1番、みんなのモチベーションにつながっているんだと思います。

Photoraitチームのサイクルタイム分析の結果(2024.7〜2024.12)今後のウエディングパークとして目指す姿

──今後の開発生産性向上に向けたトライについて教えてください。
日江井:Photoraitチームでは、生産性を意識した開発がもう根付いていると言っても良い状況です。なので今後は全社で開発生産性の可視化・向上に取り組もうと次のトライを始めています。
今、全社で、「小さく早く」という方針を掲げています(2024年12月時点)。なので、Photoraitチームでまずは成功事例を出し、そこから他の部署に広げていって、どんどん成果を出していくというサイクルを回していきたいですね。
今はもう1つのチームでの取組みも始まっているのですが、より多くのチームで生産性を取り組み、形だけじゃなくてちゃんと成果を出せる状態、すなわちチームとしてリリースの量もスピードも上がっているというところが、数値として見られるようになるといいなと思ってます。
武田:Photoraitチームとしては、この先Findy Team+の数値でさらに高い目標を掲げたときに、エンジニアだけでは達成できないと思っています。
開発フローを早くしようとしたときに、エンジニアがスピードを上げるのはもちろんですが、ディレクターが企画段階で小さく早くリリースしたいと考えていないと、デプロイ頻度の向上は難しくなります。
なので、先日VSMワークをやったように、今後ディレクターの巻き込みを強めていくのが目標ですね。
全社のエンジニアへの広がりと、事業部での広がりをより出せるよう取り組んでいきたいです。
──Findy Team+のおすすめポイントを教えてください。
日江井:Findy Team+の導入を決めた一番の理由は、「すぐに開発生産性を可視化できる」という点です。自前でデータを収集・可視化しようとすると、どうしてもデータ基盤の構築や分析ツールの開発に多くの工数がかかるため、本来取り組むべき生産性向上のアクションが後回しになりがちです。Findy Team+は、GitHubと連携するだけで主要な指標を自動で取得し、すぐにダッシュボードで確認できるので、「計測に時間をかけることなく、すぐに改善活動に取り組める」というのが大きなメリットですね。
また、Findy Team+はただの可視化ツールではなく、カスタマーサクセスのサポートが非常に手厚いのもポイントです。私たちがどの指標に注目すべきか迷ったときも、適切なアドバイスをもらえたことで、データをどのように活用すればよいか明確にできました。
武田:マネージャーの視点ですと、ツールの導入まではできるものの、それの運用を根付かせるところが難しいんですよね。それをここまで導入・運用が進んだのは、日江井さんの力と、カスタマーサクセスのサポートによるところが大きいと思っています。
もう一つの大きな魅力は、「他社のベンチマークと比較できる」ことですね。
開発生産性を向上させたいと思っても、自社の数値が業界的に見てどうなのかが分からないと、改善の方向性を判断するのが難しいです。Findy Team+は、多くの企業で利用されているため、他社と比較しながら客観的に自社の状況を評価できるのが非常にありがたいと感じています。
さらに、Findy Team+の活用を進めることで、開発チーム全体の意識も変わりました。単なる数値管理ではなく、「このデータをどう活かすか?」という視点で議論できるようになったことが、一番の成果かもしれません。
──ウエディングパークの魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。
日江井:ウエディングパークは、今日の話でも出てきた「カルチャー」をとても大切にしています。エンジニアがみんな同じ目標に向かっているのはもちろんですが、セールスもディレクターもバックオフィスも、職種関係なく同じ目標に向かって頑張るカルチャーが組織としての強みだなと思います。そんなカルチャーに共感してくれる人と一緒に働きたいなと思います。
武田:デザイン経営を軸に「社会の課題を技術で解決する」ことを目指していることも魅力の一つです。
数年前からデザイン経営に取り組んでいて、社会の課題に対して自分たちが何ができるかということを、全社で取り組んでいるので、新しい取り組みもたくさん出てますし、僕が今10 年働いている中で1番変化してる楽しいフェーズになっていますね。
一緒に働きたい方としては、ベクトルが自分ではなく、社会や事業、組織、業界に向いている人です。そのために自分が何ができるかを考えて、貢献することにモチベーションを感じてる人と一緒に働けたら嬉しいですし、そういう方は当社で楽しく仕事ができるんじゃないかなと思います!

※現在ウエディングパークでは、エンジニアを募集しています。
https://www.weddingpark.co.jp/recruit
※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。
本記事のサマリ
導入前:解決したかった課題
開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握・分析することで、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示したかった。また、会社方針に基づき、開発組織としても社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたかった。
Findy Team+を導入した理由
自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたものの、運用コストが負担となり、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考えたため。
導入の決め手
Four Keysを始めとする開発生産性の指標をコストをかけずに計測できる点、Findy Team+の導入実績が多く、他社の事例を参考にできた点、他社のデータと比較が可能だった点、CSのサポート体制が充実している点が決め手となった。
導入後:成果
定量的には、サイクルタイムやFour Keysのリードタイムの減少。定性的にも、数値を起点とした振り返り文化が醸成され、「GOOD PR(プルリク)」の共有やバリューストリームマップのワークショップの開催など、メンバーからの発案でチームをより良くする施策が生まれている。
カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。ウエディングパークの取り組みとは?
ウエディング業界において、結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」や、フォトウエディング・前撮りの検索サイト「Photorait(フォトレイト)」などを企画・運営する株式会社ウエディングパーク。同社では、開発生産性の可視化と改善を目的に「Findy Team+」を導入し、エンジニア組織のパフォーマンス向上に取り組んでいます。
今回は、TECH戦略室の日江井 風人氏、Value Development本部 Photoraitチーム 開発マネージャーの武田 翔平氏にインタビュー。Findy Team+導入の背景や、開発生産性向上のための具体的な取り組み、その成果についてお話を伺いました。

──お二方のこれまでの主なご経歴と現在の業務内容について教えてください。
日江井:2019年にウエディングパークに入社後、最初はPhotoraitチームで開発を行っていました。1年ほど前、TECH戦略室の立ち上げとともに異動し、全社エンジニア組織の戦略や方針策定、育成やシステム基盤の改善、組織づくりに向けた取り組みなどを行っています。
武田:私は2014年に新卒でウエディングパークに入社し、Photoraitチームの立ち上げから関わってきました。最初はエンジニアメンバーとして新機能開発から運用まで全般を担当し、その後マネージャーとして組織づくりにも携わっています。
──御社の開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?
日江井:ウエディングパークは、ウエディング×デジタルを軸に、結婚式場などウエディングサービスの検索・クチコミサービスを中心に、業界のDXを推進している会社です。経営理念に「結婚を、もっと幸せにしよう。」、ビジョンに「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げています。2021年からはデザイン経営を取り入れており、社会視点で、結婚に関わる全ての人の多様な幸せを叶えられるよう邁進しています。
開発組織では、「技術とデザインのウエディングパークを創る」というミッションを掲げており、クリエイター組織として「デザイン思考×具現化力を武器に事業成長をリードする」ことを指針としています。単なるシステム開発にとどまらず、技術とデザインを掛け合わせて社会や事業の課題を解決することを重視しており、事業や組織、そして社会に対して開発成果を出していくというミッションを背負っています。
武田:開発は各事業・領域ごとに、エンジニア、デザイナー、ディレクターが一体となったチームで開発を進めています。
開発組織のミッションは単にリリースするだけではなく、事業成果と開発成果を結びつけることです。エンジニアが自分たちの成果を事業視点で捉え、価値を最大化できる組織を目指しています。

開発生産性の可視化でボトルネックを解消へ
──Photoraitで開発生産性の計測に取り組み、ツールを導入しようとしたきっかけは何でしょうか?
日江井:大きく二つありまして、一つは、社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたいということです。
開発生産性について他社の取り組みを聞くようになっていた中で、開発プロセスを可視化し改善に活かせる仕組みを取り入れることが、当社の課題解決スピードを加速させていきたいという方針とリンクするなと感じていました。
二つ目は、エンジニアの成果を適切に評価し、事業成果と結びつけたいと思っていたことです。当時は、開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握する手段がなく、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示すデータが不足していたため、各エンジニアがどのように貢献しているかを説明しづらい課題があったんです。
これらの解決を目的に、ツールの導入を検討しました。

──どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?
武田:実は、最初は自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたんです。データ集計基盤やグラフ化の環境整備はできたものの、見たい指標を見るための運用コストが負担となってしまいました。そのため、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考え、開発生産性の可視化ができるツールの導入を検討しました。
日江井:Findy Team+に興味を持ったのは、GitHubと連携するだけで、開発フローの主要な指標を自動で取得できるので、「Four Keysの指標をコストをかけずに計測できる」という点が大きかったですね。
また、Findy Team+は導入企業も多いので、自分たちの視点だけでパフォーマンスの良い悪いを話すのではなく、他社との比較をしながら客観的に評価できる点が魅力的でした。加えて、他社の導入事例が豊富だったことも、Findy Team+を検討する上で安心材料になりました。エンジニア組織の課題は会社ごとに異なりますが、他社がどのように開発生産性を可視化し、改善につなげているのかを参考にすることができました。
──「Findy Team+」導入後の目標設計について教えてください
日江井:Findy Team+ 導入直後は、なんとなく数値を見て状況はわかったものの、「どの数値を良くするところから取り組むか」について悩みました。
そこで、まず「何が課題なのか」を洗い出すところから始めました。
具体的には、自分たちの開発フローをバリューストリームマップ(VSM)でまとめ、そこにFindy Team+で測れる数値を当てはめていったんですよね。例えば、DevOps分析やサイクルタイム分析の数値などですね。
その数値で“ちょっとここ長いな”という課題感があったら、そこに紐づく指標を考えました。プルリク数や変更行数、レビュー数、そしてレビュー参加するメンバーの分布図などがFindy Team+では細かく取れるので、課題からどんどん関連指標の落とし込みをして、今自分たちがすぐに取りかかれる、かつ、ゆくゆくは事業(リリース数やリリーススピードなど)に直結するものって何だろう、と考え、やることを割り出していった形です。
それが、今のPhotoraitチームの注力指標としている取り組みにつながっています。

武田:ただ、リリース数やスピードなど事業成果に直結する数値を改善していきたいというのはありつつ、いきなりFour Keysの指標を追うのではなく、根本的な改善に目を向けるようにしています。
というのも、2年ほど前にFour Keysの向上にトライした時期もあったのですが、なかなか数字に変化が現れず挫折した過去があったんですよね。事業成果に直結するようなFour keysの指標を向上させるには時間がかかるとチームとしても体感していたんです。
なので、「リリースパフォーマンスに直結するアクションは何だろう」というのを落とし込んで、1人あたりの1日のプルリク数やオープンからマージまでのスピードをチームのKPIとして持つことにしました。この数値のパフォーマンスを上げていき、ゆくゆくはリリース数やリリーススピードといったFour keys指標につなげたいと思っています。
日江井:メンバーに対しては、急に「こういう目標を設定しますよ」ということはせず、先程お話した仮のVSMをメンバーに展開して、「数値がこうだからここを課題だと思っていて、指標をこう変化させたらいいんじゃないかなと思っている」と伝えて、メンバーからも意見をもらっていました。
大体的に説明会はしていないのですが、日常の会話の中で少しずつメンバーの意見を吸い上げていったことで、メンバーにとっても納得感のある目標設定になったのかなと思います。
データドリブンな組織文化へ。開発生産性の可視化が生んだ意識改革

──Findy Team+導入後の運用についてお伺いさせてください
日江井:Findy Team+の導入にあたって、測りたい数値を正確に取るために、一部の開発運用は変更しました。
あとはFindy Team+を運用し、生産性向上の活動を行っていった中で、チームから自発的に出てきたルールが何個かありますね。
例えば、「(プルリクの作成者ではなく)レビュアーがマージして良い」とか、「レビュー完了の期限を記載する運用をなくす」とか。
後者については、元々コードレビューの依頼を投げた時に完了期限を書く欄を設けていたのですが、「レビューは依頼が来たらすぐにやる」となったことでなくしました。もう完了期限もないので、依頼が来たらすぐ見ないといけないよね、ということですね。
また、開発運用ではないですが、「週次でGOODプルリクを共有する」というのもチームから出てきた施策ですね。
コードレビューをしているときに、この設計いいなとか、このコードレビューのやり取りいいなとなったら、「GOOD PR」のラベルを貼っておいて、毎週の定例でその理由とともに共有しあっているんです。チームで共通認識が持ててチームの定量的な成果にもつながっているし、定性的にも良い「褒め」につながっています。
──開発生産性向上の取り組みを支えるカルチャー
武田:「褒め」という言葉がでてきましたが、当社ではカルチャーを大事にしています。例えば「切磋琢磨」とか「褒める」とか、そういうカルチャーにマッチした行動を評価することを重視していて、施策にも落とし込んでるんですよね。
例えば先ほどの「GOOD PR」の共有もメンバーから提案をもらい、マネージャーとしても施策が「ほめよう。」というカルチャーにつながるので採用しよう、となりました。
他には、「今週コードレビューした数ランキング」をFindy Team+で確認し、毎週定例で共有しています。これは「高め合うために、競い合う。」のカルチャーを育むと考えて実行しています。
日江井:会社全体としても、施策がカルチャーに紐づいているからこそ、みんなが納得して積極的にやってくれるし、みんなが同じ方向を向いて頑張っているのかなと思います。
※ウエディングパーク社のカルチャーブックはこちら
──Findy Team+導入の成果について教えてください。
日江井:定性的な観点になりますが、エンジニアチームでの振り返りの文化ができたことが大きいと思います。
案件ごとの振り返りはしていたのですが、「エンジニアチームでもっとこういう取り組みをしてこう」といった話をする機会はあまりなかったんですよね。
2024年10月頃から週次の振り返り会をやり始めて、最初に開催したときに、「なんで今までやらなかったんだろう!?」っていうぐらい、エンジニアチームが湧きました。笑
マージはレビュアーでしましょうとか、GOOD PRの共有しましょうとか意見が飛び交ってみんなが楽しく言い合える状況が作れてよかったなと思っています。
そこから、振り返りだけじゃなくて、改善出しのアクション決めワークをエンジニアで実施したり、VSMワークを、デザイナーやディレクターを交えてやったりと、チーム全体での変化が生まれました。
また、振り返りのタイミングだけではなく、エンジニアメンバーの日報などで開発生産性に関するポジティブな発言が出てくるようになりました。「これやったらなんかすごい良くなったな」とか、そういう発言が出始めて安心しています。
そういった声が上がってくるのは数値に変化が出ているのが大きいですね。サイクルタイムがどんどん良くなってきていたり、目標も達成基準に乗っていたりしていて、DevOpsのリードタイムも減ってきている。そういうところがちゃんと数値で出てきてるのが、1番、みんなのモチベーションにつながっているんだと思います。

Photoraitチームのサイクルタイム分析の結果(2024.7〜2024.12)今後のウエディングパークとして目指す姿

──今後の開発生産性向上に向けたトライについて教えてください。
日江井:Photoraitチームでは、生産性を意識した開発がもう根付いていると言っても良い状況です。なので今後は全社で開発生産性の可視化・向上に取り組もうと次のトライを始めています。
今、全社で、「小さく早く」という方針を掲げています(2024年12月時点)。なので、Photoraitチームでまずは成功事例を出し、そこから他の部署に広げていって、どんどん成果を出していくというサイクルを回していきたいですね。
今はもう1つのチームでの取組みも始まっているのですが、より多くのチームで生産性を取り組み、形だけじゃなくてちゃんと成果を出せる状態、すなわちチームとしてリリースの量もスピードも上がっているというところが、数値として見られるようになるといいなと思ってます。
武田:Photoraitチームとしては、この先Findy Team+の数値でさらに高い目標を掲げたときに、エンジニアだけでは達成できないと思っています。
開発フローを早くしようとしたときに、エンジニアがスピードを上げるのはもちろんですが、ディレクターが企画段階で小さく早くリリースしたいと考えていないと、デプロイ頻度の向上は難しくなります。
なので、先日VSMワークをやったように、今後ディレクターの巻き込みを強めていくのが目標ですね。
全社のエンジニアへの広がりと、事業部での広がりをより出せるよう取り組んでいきたいです。
──Findy Team+のおすすめポイントを教えてください。
日江井:Findy Team+の導入を決めた一番の理由は、「すぐに開発生産性を可視化できる」という点です。自前でデータを収集・可視化しようとすると、どうしてもデータ基盤の構築や分析ツールの開発に多くの工数がかかるため、本来取り組むべき生産性向上のアクションが後回しになりがちです。Findy Team+は、GitHubと連携するだけで主要な指標を自動で取得し、すぐにダッシュボードで確認できるので、「計測に時間をかけることなく、すぐに改善活動に取り組める」というのが大きなメリットですね。
また、Findy Team+はただの可視化ツールではなく、カスタマーサクセスのサポートが非常に手厚いのもポイントです。私たちがどの指標に注目すべきか迷ったときも、適切なアドバイスをもらえたことで、データをどのように活用すればよいか明確にできました。
武田:マネージャーの視点ですと、ツールの導入まではできるものの、それの運用を根付かせるところが難しいんですよね。それをここまで導入・運用が進んだのは、日江井さんの力と、カスタマーサクセスのサポートによるところが大きいと思っています。
もう一つの大きな魅力は、「他社のベンチマークと比較できる」ことですね。
開発生産性を向上させたいと思っても、自社の数値が業界的に見てどうなのかが分からないと、改善の方向性を判断するのが難しいです。Findy Team+は、多くの企業で利用されているため、他社と比較しながら客観的に自社の状況を評価できるのが非常にありがたいと感じています。
さらに、Findy Team+の活用を進めることで、開発チーム全体の意識も変わりました。単なる数値管理ではなく、「このデータをどう活かすか?」という視点で議論できるようになったことが、一番の成果かもしれません。
──ウエディングパークの魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。
日江井:ウエディングパークは、今日の話でも出てきた「カルチャー」をとても大切にしています。エンジニアがみんな同じ目標に向かっているのはもちろんですが、セールスもディレクターもバックオフィスも、職種関係なく同じ目標に向かって頑張るカルチャーが組織としての強みだなと思います。そんなカルチャーに共感してくれる人と一緒に働きたいなと思います。
武田:デザイン経営を軸に「社会の課題を技術で解決する」ことを目指していることも魅力の一つです。
数年前からデザイン経営に取り組んでいて、社会の課題に対して自分たちが何ができるかということを、全社で取り組んでいるので、新しい取り組みもたくさん出てますし、僕が今10 年働いている中で1番変化してる楽しいフェーズになっていますね。
一緒に働きたい方としては、ベクトルが自分ではなく、社会や事業、組織、業界に向いている人です。そのために自分が何ができるかを考えて、貢献することにモチベーションを感じてる人と一緒に働けたら嬉しいですし、そういう方は当社で楽しく仕事ができるんじゃないかなと思います!

※現在ウエディングパークでは、エンジニアを募集しています。
https://www.weddingpark.co.jp/recruit
※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。
カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。開発組織の成果最大化・事業成果への貢献を目指すウエディングパークの取り組みとは?

本記事のサマリ
導入前:解決したかった課題
開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握・分析することで、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示したかった。また、会社方針に基づき、開発組織としても社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたかった。
Findy Team+を導入した理由
自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたものの、運用コストが負担となり、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考えたため。
導入の決め手
Four Keysを始めとする開発生産性の指標をコストをかけずに計測できる点、Findy Team+の導入実績が多く、他社の事例を参考にできた点、他社のデータと比較が可能だった点、CSのサポート体制が充実している点が決め手となった。
導入後:成果
定量的には、サイクルタイムやFour Keysのリードタイムの減少。定性的にも、数値を起点とした振り返り文化が醸成され、「GOOD PR(プルリク)」の共有やバリューストリームマップのワークショップの開催など、メンバーからの発案でチームをより良くする施策が生まれている。
カルチャーを重視し、チームでの振り返りと改善サイクルを確立。ウエディングパークの取り組みとは?
ウエディング業界において、結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」や、フォトウエディング・前撮りの検索サイト「Photorait(フォトレイト)」などを企画・運営する株式会社ウエディングパーク。同社では、開発生産性の可視化と改善を目的に「Findy Team+」を導入し、エンジニア組織のパフォーマンス向上に取り組んでいます。
今回は、TECH戦略室の日江井 風人氏、Value Development本部 Photoraitチーム 開発マネージャーの武田 翔平氏にインタビュー。Findy Team+導入の背景や、開発生産性向上のための具体的な取り組み、その成果についてお話を伺いました。

──お二方のこれまでの主なご経歴と現在の業務内容について教えてください。
日江井:2019年にウエディングパークに入社後、最初はPhotoraitチームで開発を行っていました。1年ほど前、TECH戦略室の立ち上げとともに異動し、全社エンジニア組織の戦略や方針策定、育成やシステム基盤の改善、組織づくりに向けた取り組みなどを行っています。
武田:私は2014年に新卒でウエディングパークに入社し、Photoraitチームの立ち上げから関わってきました。最初はエンジニアメンバーとして新機能開発から運用まで全般を担当し、その後マネージャーとして組織づくりにも携わっています。
──御社の開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?
日江井:ウエディングパークは、ウエディング×デジタルを軸に、結婚式場などウエディングサービスの検索・クチコミサービスを中心に、業界のDXを推進している会社です。経営理念に「結婚を、もっと幸せにしよう。」、ビジョンに「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げています。2021年からはデザイン経営を取り入れており、社会視点で、結婚に関わる全ての人の多様な幸せを叶えられるよう邁進しています。
開発組織では、「技術とデザインのウエディングパークを創る」というミッションを掲げており、クリエイター組織として「デザイン思考×具現化力を武器に事業成長をリードする」ことを指針としています。単なるシステム開発にとどまらず、技術とデザインを掛け合わせて社会や事業の課題を解決することを重視しており、事業や組織、そして社会に対して開発成果を出していくというミッションを背負っています。
武田:開発は各事業・領域ごとに、エンジニア、デザイナー、ディレクターが一体となったチームで開発を進めています。
開発組織のミッションは単にリリースするだけではなく、事業成果と開発成果を結びつけることです。エンジニアが自分たちの成果を事業視点で捉え、価値を最大化できる組織を目指しています。

開発生産性の可視化でボトルネックを解消へ
──Photoraitで開発生産性の計測に取り組み、ツールを導入しようとしたきっかけは何でしょうか?
日江井:大きく二つありまして、一つは、社会課題へのトライ&エラーのスピードを加速させたいということです。
開発生産性について他社の取り組みを聞くようになっていた中で、開発プロセスを可視化し改善に活かせる仕組みを取り入れることが、当社の課題解決スピードを加速させていきたいという方針とリンクするなと感じていました。
二つ目は、エンジニアの成果を適切に評価し、事業成果と結びつけたいと思っていたことです。当時は、開発の進捗やパフォーマンスを定量的に把握する手段がなく、事業サイドや経営層に対して、開発組織の生産性向上が事業成果にどのように貢献しているのかを示すデータが不足していたため、各エンジニアがどのように貢献しているかを説明しづらい課題があったんです。
これらの解決を目的に、ツールの導入を検討しました。

──どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?
武田:実は、最初は自社でFour Keysの指標を可視化する仕組み作りに取り組んでいたんです。データ集計基盤やグラフ化の環境整備はできたものの、見たい指標を見るための運用コストが負担となってしまいました。そのため、データ取得や可視化よりも、そのデータを活用して改善につなげることに注力すべきだと考え、開発生産性の可視化ができるツールの導入を検討しました。
日江井:Findy Team+に興味を持ったのは、GitHubと連携するだけで、開発フローの主要な指標を自動で取得できるので、「Four Keysの指標をコストをかけずに計測できる」という点が大きかったですね。
また、Findy Team+は導入企業も多いので、自分たちの視点だけでパフォーマンスの良い悪いを話すのではなく、他社との比較をしながら客観的に評価できる点が魅力的でした。加えて、他社の導入事例が豊富だったことも、Findy Team+を検討する上で安心材料になりました。エンジニア組織の課題は会社ごとに異なりますが、他社がどのように開発生産性を可視化し、改善につなげているのかを参考にすることができました。
──「Findy Team+」導入後の目標設計について教えてください
日江井:Findy Team+ 導入直後は、なんとなく数値を見て状況はわかったものの、「どの数値を良くするところから取り組むか」について悩みました。
そこで、まず「何が課題なのか」を洗い出すところから始めました。
具体的には、自分たちの開発フローをバリューストリームマップ(VSM)でまとめ、そこにFindy Team+で測れる数値を当てはめていったんですよね。例えば、DevOps分析やサイクルタイム分析の数値などですね。
その数値で“ちょっとここ長いな”という課題感があったら、そこに紐づく指標を考えました。プルリク数や変更行数、レビュー数、そしてレビュー参加するメンバーの分布図などがFindy Team+では細かく取れるので、課題からどんどん関連指標の落とし込みをして、今自分たちがすぐに取りかかれる、かつ、ゆくゆくは事業(リリース数やリリーススピードなど)に直結するものって何だろう、と考え、やることを割り出していった形です。
それが、今のPhotoraitチームの注力指標としている取り組みにつながっています。

武田:ただ、リリース数やスピードなど事業成果に直結する数値を改善していきたいというのはありつつ、いきなりFour Keysの指標を追うのではなく、根本的な改善に目を向けるようにしています。
というのも、2年ほど前にFour Keysの向上にトライした時期もあったのですが、なかなか数字に変化が現れず挫折した過去があったんですよね。事業成果に直結するようなFour keysの指標を向上させるには時間がかかるとチームとしても体感していたんです。
なので、「リリースパフォーマンスに直結するアクションは何だろう」というのを落とし込んで、1人あたりの1日のプルリク数やオープンからマージまでのスピードをチームのKPIとして持つことにしました。この数値のパフォーマンスを上げていき、ゆくゆくはリリース数やリリーススピードといったFour keys指標につなげたいと思っています。
日江井:メンバーに対しては、急に「こういう目標を設定しますよ」ということはせず、先程お話した仮のVSMをメンバーに展開して、「数値がこうだからここを課題だと思っていて、指標をこう変化させたらいいんじゃないかなと思っている」と伝えて、メンバーからも意見をもらっていました。
大体的に説明会はしていないのですが、日常の会話の中で少しずつメンバーの意見を吸い上げていったことで、メンバーにとっても納得感のある目標設定になったのかなと思います。
データドリブンな組織文化へ。開発生産性の可視化が生んだ意識改革

──Findy Team+導入後の運用についてお伺いさせてください
日江井:Findy Team+の導入にあたって、測りたい数値を正確に取るために、一部の開発運用は変更しました。
あとはFindy Team+を運用し、生産性向上の活動を行っていった中で、チームから自発的に出てきたルールが何個かありますね。
例えば、「(プルリクの作成者ではなく)レビュアーがマージして良い」とか、「レビュー完了の期限を記載する運用をなくす」とか。
後者については、元々コードレビューの依頼を投げた時に完了期限を書く欄を設けていたのですが、「レビューは依頼が来たらすぐにやる」となったことでなくしました。もう完了期限もないので、依頼が来たらすぐ見ないといけないよね、ということですね。
また、開発運用ではないですが、「週次でGOODプルリクを共有する」というのもチームから出てきた施策ですね。
コードレビューをしているときに、この設計いいなとか、このコードレビューのやり取りいいなとなったら、「GOOD PR」のラベルを貼っておいて、毎週の定例でその理由とともに共有しあっているんです。チームで共通認識が持ててチームの定量的な成果にもつながっているし、定性的にも良い「褒め」につながっています。
──開発生産性向上の取り組みを支えるカルチャー
武田:「褒め」という言葉がでてきましたが、当社ではカルチャーを大事にしています。例えば「切磋琢磨」とか「褒める」とか、そういうカルチャーにマッチした行動を評価することを重視していて、施策にも落とし込んでるんですよね。
例えば先ほどの「GOOD PR」の共有もメンバーから提案をもらい、マネージャーとしても施策が「ほめよう。」というカルチャーにつながるので採用しよう、となりました。
他には、「今週コードレビューした数ランキング」をFindy Team+で確認し、毎週定例で共有しています。これは「高め合うために、競い合う。」のカルチャーを育むと考えて実行しています。
日江井:会社全体としても、施策がカルチャーに紐づいているからこそ、みんなが納得して積極的にやってくれるし、みんなが同じ方向を向いて頑張っているのかなと思います。
※ウエディングパーク社のカルチャーブックはこちら
──Findy Team+導入の成果について教えてください。
日江井:定性的な観点になりますが、エンジニアチームでの振り返りの文化ができたことが大きいと思います。
案件ごとの振り返りはしていたのですが、「エンジニアチームでもっとこういう取り組みをしてこう」といった話をする機会はあまりなかったんですよね。
2024年10月頃から週次の振り返り会をやり始めて、最初に開催したときに、「なんで今までやらなかったんだろう!?」っていうぐらい、エンジニアチームが湧きました。笑
マージはレビュアーでしましょうとか、GOOD PRの共有しましょうとか意見が飛び交ってみんなが楽しく言い合える状況が作れてよかったなと思っています。
そこから、振り返りだけじゃなくて、改善出しのアクション決めワークをエンジニアで実施したり、VSMワークを、デザイナーやディレクターを交えてやったりと、チーム全体での変化が生まれました。
また、振り返りのタイミングだけではなく、エンジニアメンバーの日報などで開発生産性に関するポジティブな発言が出てくるようになりました。「これやったらなんかすごい良くなったな」とか、そういう発言が出始めて安心しています。
そういった声が上がってくるのは数値に変化が出ているのが大きいですね。サイクルタイムがどんどん良くなってきていたり、目標も達成基準に乗っていたりしていて、DevOpsのリードタイムも減ってきている。そういうところがちゃんと数値で出てきてるのが、1番、みんなのモチベーションにつながっているんだと思います。

Photoraitチームのサイクルタイム分析の結果(2024.7〜2024.12)今後のウエディングパークとして目指す姿

──今後の開発生産性向上に向けたトライについて教えてください。
日江井:Photoraitチームでは、生産性を意識した開発がもう根付いていると言っても良い状況です。なので今後は全社で開発生産性の可視化・向上に取り組もうと次のトライを始めています。
今、全社で、「小さく早く」という方針を掲げています(2024年12月時点)。なので、Photoraitチームでまずは成功事例を出し、そこから他の部署に広げていって、どんどん成果を出していくというサイクルを回していきたいですね。
今はもう1つのチームでの取組みも始まっているのですが、より多くのチームで生産性を取り組み、形だけじゃなくてちゃんと成果を出せる状態、すなわちチームとしてリリースの量もスピードも上がっているというところが、数値として見られるようになるといいなと思ってます。
武田:Photoraitチームとしては、この先Findy Team+の数値でさらに高い目標を掲げたときに、エンジニアだけでは達成できないと思っています。
開発フローを早くしようとしたときに、エンジニアがスピードを上げるのはもちろんですが、ディレクターが企画段階で小さく早くリリースしたいと考えていないと、デプロイ頻度の向上は難しくなります。
なので、先日VSMワークをやったように、今後ディレクターの巻き込みを強めていくのが目標ですね。
全社のエンジニアへの広がりと、事業部での広がりをより出せるよう取り組んでいきたいです。
──Findy Team+のおすすめポイントを教えてください。
日江井:Findy Team+の導入を決めた一番の理由は、「すぐに開発生産性を可視化できる」という点です。自前でデータを収集・可視化しようとすると、どうしてもデータ基盤の構築や分析ツールの開発に多くの工数がかかるため、本来取り組むべき生産性向上のアクションが後回しになりがちです。Findy Team+は、GitHubと連携するだけで主要な指標を自動で取得し、すぐにダッシュボードで確認できるので、「計測に時間をかけることなく、すぐに改善活動に取り組める」というのが大きなメリットですね。
また、Findy Team+はただの可視化ツールではなく、カスタマーサクセスのサポートが非常に手厚いのもポイントです。私たちがどの指標に注目すべきか迷ったときも、適切なアドバイスをもらえたことで、データをどのように活用すればよいか明確にできました。
武田:マネージャーの視点ですと、ツールの導入まではできるものの、それの運用を根付かせるところが難しいんですよね。それをここまで導入・運用が進んだのは、日江井さんの力と、カスタマーサクセスのサポートによるところが大きいと思っています。
もう一つの大きな魅力は、「他社のベンチマークと比較できる」ことですね。
開発生産性を向上させたいと思っても、自社の数値が業界的に見てどうなのかが分からないと、改善の方向性を判断するのが難しいです。Findy Team+は、多くの企業で利用されているため、他社と比較しながら客観的に自社の状況を評価できるのが非常にありがたいと感じています。
さらに、Findy Team+の活用を進めることで、開発チーム全体の意識も変わりました。単なる数値管理ではなく、「このデータをどう活かすか?」という視点で議論できるようになったことが、一番の成果かもしれません。
──ウエディングパークの魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。
日江井:ウエディングパークは、今日の話でも出てきた「カルチャー」をとても大切にしています。エンジニアがみんな同じ目標に向かっているのはもちろんですが、セールスもディレクターもバックオフィスも、職種関係なく同じ目標に向かって頑張るカルチャーが組織としての強みだなと思います。そんなカルチャーに共感してくれる人と一緒に働きたいなと思います。
武田:デザイン経営を軸に「社会の課題を技術で解決する」ことを目指していることも魅力の一つです。
数年前からデザイン経営に取り組んでいて、社会の課題に対して自分たちが何ができるかということを、全社で取り組んでいるので、新しい取り組みもたくさん出てますし、僕が今10 年働いている中で1番変化してる楽しいフェーズになっていますね。
一緒に働きたい方としては、ベクトルが自分ではなく、社会や事業、組織、業界に向いている人です。そのために自分が何ができるかを考えて、貢献することにモチベーションを感じてる人と一緒に働けたら嬉しいですし、そういう方は当社で楽しく仕事ができるんじゃないかなと思います!

※現在ウエディングパークでは、エンジニアを募集しています。
https://www.weddingpark.co.jp/recruit
※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。






