新卒エンジニアが自律的に成長を遂げる環境づくり。Findy Team+で気づきと内省を促す朝日新聞社の開発生産性向上の取り組みとは?
新卒エンジニアが自律的に成長を遂げる環境づくり。Findy Team+で気づきと内省を促す朝日新聞社の開発生産性向上の取り組みとは?

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朝日新聞社では、開発生産性の可視化を通じた組織改善に取り組んでいます。AI戦略支援SaaS「Findy Team+」を活用し、個人の成長の可視化やチーム内での内省・対話の文化を醸成しています。
今回は、朝日新聞社に新卒エンジニアとして入社し、デジタル版の開発を担当している江波俊介さん、加藤一紀さんに、Findy Team+を活用した取り組みや可視化を通じた気づき、今後の展望についてお話を伺いました。
多様なロールが連携するスクラム体制と、新卒から活躍できるキャリアパス
──御社の開発組織について教えてください。
江波:私の所属チームは7名体制で、PdMが2名、エンジニアが5名です。毎日朝会を実施しており、スクラムで開発を進めています。主にデジタル版の記事配信をしている「Plasma」というシステムを担当していて、課金まわりの安定運用やパフォーマンス改善、ユーザー体験の向上がミッションです。
──加藤さんのチーム構成はどのような形ですか?
加藤:僕が所属しているのは、朝日新聞のデジタル版アプリのリニューアルを担当するチームで、全体では約25名ほどです。私のチームはその中の1つで、10数名の規模。PdM、デザイナー、フロントエンド、バックエンド、インフラ、クライアントエンジニアなど、さまざまなロールが連携しながら進めています。
──ご自身のキャリアについても教えてください。
江波:情報系を専攻し、新卒で入社して3年目です。就職活動では人との相性を重視していて、朝日新聞社は面談の中で「この人たちと一緒に働きたい」と感じられたのが決め手でした。今はエンジニアとして、主にPdMが定義した要件に沿って実装を進めています。
加藤:物理専攻で、量子力学などを研究していたため、技術経験はほぼゼロからのスタートでした。入社後の半年はフロントエンド、その後はPdM的な立ち位置で小規模なプロジェクトを担当しました。現在はバックエンドとインフラを中心に取り組んでいます。将来的には、プロダクト全体に責任を持てる「プロダクトエンジニア」を目指しています。

数値との向き合いが成長の起点に。先輩との違いを知り、行動を変えた新卒エンジニアの変化
──開発生産性の計測に取り組もうと思ったきっかけは何でしょうか?
江波:入社後、自分の成長を客観的に把握したくて、開発生産性をKPIとして設定しました。ただ、当時は何ができていないのかが感覚的にしか分からず、先輩エンジニアとの違いを定量的に把握したいと思ったのが最初のきっかけです。
──Findy Team+を導入したことで、業務にどのような変化がありましたか?
江波:まず、自分の業務スタイルに大きな変化がありました。Findy Team+で可視化された数値を通じて、自分の開発プロセスを客観的に見直すようになったんです。
最初にデータを見たときは、正直「見たくないな」と思いました。特に、ロールモデルとしていた先輩の数値と比較すると、同じ稼働時間でもアウトプット量がまったく違っていたんです。
たとえば、ある週では自分が40件近いコミットをしていたのに対して、先輩は10件前後。それでも先輩の方がPRの質も高く、安定してリリースできていたのが印象的でした。

江波:そこからは、実装前に方針をしっかり決めてから手を動かすように意識しました。試行錯誤による無駄なコミットが減り、1つのPRあたりのコミット数は約1/3に改善。徐々に業務にも余裕が出て、レビューへの参加頻度も上がってきたと思います。
──加藤さんのチームでは、どのように変化を実感されましたか?

加藤:私のチームでは、イテレーションごとのレトロスペクティブでFindy Team+を活用しています。特に次の3つの観点を見ています。
- DevOps分析:安定的にリリースが出せているか
- チームサマリー:PRの滞留ポイントを把握
- レビュー散布図:差分サイズやPRの偏りを可視化
あるスプリントでは、2,000行を超えるPRが特定のエピックで集中していることに気づき、「ストーリー分割が不十分だったのでは?」と仮説を立てて、次のスプリントで改善につなげました。
数値は「評価」ではなく「対話のきっかけ」に。個人とチームの前向きな変化を生んだ可視化の活用法
──チームへの展開にあたって、数値共有に抵抗はありませんでしたか?
加藤:そこは全く心配ありませんでした。初回の展開時に「どの数値を見て、どこを見ないようにするか」をチームでしっかり話したんです。たとえば、個人ごとのリードタイムなどは無理に見る必要はないよね、という共通認識が生まれました。
個人を評価するためではなく、チーム全体でどう改善するかのヒントとして使う。そんな前提があったので、自然と会話も前向きになりました。
──数値を見すぎて、逆に窮屈になるような懸念はありませんか?
加藤:それは意識しています。開発生産性ConferenceでNetflixの方が話していた「数値を過大評価しすぎない」という考えが印象に残っていて。
Findy Team+で見えるのはあくまでアウトプットなので、それがアウトカムにつながっているかを意識するようにしています。数値を羅列して終わるのではなく、何を学ぶかに注力していますね。
──Findy Team+のデータを通じて、ご自身のマインドや行動に変化はありましたか?
江波:大きな変化でしたね。特に最初のころは、周囲の先輩と比べて「自分の生産性はどうなんだろう?」と漠然とした不安を感じていました。Team+で先輩の数値を見たときはショックでした。同じように時間を使っているのに、アウトプット量や内容がまるで違っていたんです。
ただ、それをきっかけに「何が違うのか?」と内省が始まりました。先輩のコミット数は少ないけれど、PRの質が高く、一発でマージされている。自分は試行錯誤が多く、コミットが多すぎる。手を動かす前の設計力や方針の精度が違うんだなと気づいたんです。
──そこから具体的にどんな改善をされたんですか?
江波:まず、実装を始める前に、方針を文章化したりメモにまとめたりするようにしました。それだけで、無駄なコミットは激減しました。
また、レビューでどこが指摘されやすいかを事前に考えるようになったので、レビュー自体もスムーズになりました。今では1つのPRに対するコミット数が明確に減り、マージまでの時間も短縮できています。
先輩の背中から学び、自分の型を築く。データと対話を起点に成長を加速させた実践と工夫
──先輩からの学びもあったとのことですが、どのように関わったのでしょうか?

江波:最初は、横のチームに質問しに行くのも勇気が必要でした。でも、思い切って声をかけてみると、「むしろ聞いてくれて嬉しい」みたいなリアクションで。本当にありがたかったです。
そこからは定期的に相談するようになり、「この人はなぜそんなにアウトプットが安定しているのか」をヒアリングしながら真似していきました。内省と観察と模倣を繰り返す中で、自然と自分のスタイルが変化していったと思います。
加藤:私の場合は、Findy Team+のデータを自分だけで完結させず、チーム全体で共有しながら振り返るようにしていました。特にレトロスペクティブのタイミングでは「なぜPRが滞ったのか」「リリースが偏ったのはなぜか」など、現象に対してチームでトライを出す文化を意識して作ってきました。
──その時に心がけていたことは?
加藤:一番は「数値をただ出すだけにしない」ことですね。見すぎてしまうと、個人を追い詰めるような空気にもなりかねない。だから、“変化の兆しを探すヒント”として扱うようにしていました。
たとえば、あるエピックでPRの差分が極端に大きくなったときは、
「これはストーリーの切り方が悪かったかもね」
「このタイミングで要件が変わったから遅れたよね」
みたいに、数字の背景をチーム全体で考えるようにしています。
──数字に向き合うことに、不安はありませんでしたか?

加藤:最初の展開時に、「ここは見てもいい?」「これは見すぎかも?」とチーム内で合意形成をしておいたのが大きかったです。だから、不安なく数字と向き合えましたし、むしろ良いきっかけとして前向きに使えていると思います。
視点は“自分”から“チーム”へ。指標をもとに組織全体の改善に挑む次世代エンジニアの意識変化
──今後挑戦していきたいことはありますか?
江波:チームのリードタイムや生産性スコアを継続的に見ながら、改善をリードできるような存在になっていきたいと思っています。
最近では、少しずつ余裕が出てきたので、自分の生産性だけでなく、チーム全体に目を向ける意識が芽生えてきました。後輩も入ってきたので、これまでの自分の経験をうまく還元していけたらいいなと思っています。
──プレイヤーからチーム全体を引っ張る役割への意識の変化ですね。
江波:そうですね。最初はとにかく目の前のコードを書くことで精一杯だったのですが、Findy Team+で見えるようになった指標を通じて、自分の動きが周囲にどう影響しているかを意識するようになったんです。
だからこそ、今後はチーム単位のパフォーマンス改善にチャレンジしていきたいです。
加藤:今一番意識しているのは、「レビューフローをチーム全体にとって健全な形に整えること」ですね。現在、自分のレビューは特定の先輩に集中してしまっていて、属人化のリスクが高い状態です。たとえば、その方が休暇を取るときなどに、レビューが詰まってしまう課題があります。
「誰でも気軽にレビューできる」組織へ。文化と仕組みの両輪で柔軟なチームを目指す想いと、共に働く人への期待
──どう変えていきたいと考えていますか?
加藤:SESの方や他チームのメンバーにもレビューの窓口を広げられるようにしたいです。もちろん、誰でもレビューできるようにするには一定の知識共有やルール整備も必要ですが、長期的には「誰でも気軽にレビューできる」状態をつくることが、組織の柔軟性にもつながると思っています。
──「一緒に働きたい」と思うエンジニア像を教えてください。

江波:技術力ももちろん大切ですが、それ以上に「一緒に働いていて気持ちの良い人」がいいなと思います。うちのチームはとにかく雰囲気がよくて、相談しやすく、温かい人が多いんです。だからこそ、人柄のマッチングを大事にしていて、技術よりもカルチャーにフィットすることを重視しています。
加藤:僕も似たような思いがあります。特に、「謙虚さ」や「相手を立てる姿勢」を持っている方と一緒に働きたいです。
社内には本当に尊敬できるエンジニアが多いんですが、そういう人ほど、周囲に対して丁寧に接していて、気遣いを忘れないんです。そういった人としてのスタンスが、チーム全体の空気を良くしていると感じています。
──最後に、この記事を読んでいる方へ一言お願いします。
加藤:Findy Team+ を活用することで、数値を通じてチームや自分の現在地を知り、より良くするためのヒントが得られると感じています。それをチームで前向きに活かせる雰囲気があるのが、うちの強みだと思います。
江波:新卒から開発生産性という難しいテーマに取り組んできましたが、Findy Team+のおかげで、自分の変化を客観的に見られるようになったと思います。もし導入を迷っている方がいれば、個人の振り返りにもすごく役立つツールだと伝えたいです。

※AI戦略支援SaaS「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます
朝日新聞社では、開発生産性の可視化を通じた組織改善に取り組んでいます。AI戦略支援SaaS「Findy Team+」を活用し、個人の成長の可視化やチーム内での内省・対話の文化を醸成しています。
今回は、朝日新聞社に新卒エンジニアとして入社し、デジタル版の開発を担当している江波俊介さん、加藤一紀さんに、Findy Team+を活用した取り組みや可視化を通じた気づき、今後の展望についてお話を伺いました。
多様なロールが連携するスクラム体制と、新卒から活躍できるキャリアパス
──御社の開発組織について教えてください。
江波:私の所属チームは7名体制で、PdMが2名、エンジニアが5名です。毎日朝会を実施しており、スクラムで開発を進めています。主にデジタル版の記事配信をしている「Plasma」というシステムを担当していて、課金まわりの安定運用やパフォーマンス改善、ユーザー体験の向上がミッションです。
──加藤さんのチーム構成はどのような形ですか?
加藤:僕が所属しているのは、朝日新聞のデジタル版アプリのリニューアルを担当するチームで、全体では約25名ほどです。私のチームはその中の1つで、10数名の規模。PdM、デザイナー、フロントエンド、バックエンド、インフラ、クライアントエンジニアなど、さまざまなロールが連携しながら進めています。
──ご自身のキャリアについても教えてください。
江波:情報系を専攻し、新卒で入社して3年目です。就職活動では人との相性を重視していて、朝日新聞社は面談の中で「この人たちと一緒に働きたい」と感じられたのが決め手でした。今はエンジニアとして、主にPdMが定義した要件に沿って実装を進めています。
加藤:物理専攻で、量子力学などを研究していたため、技術経験はほぼゼロからのスタートでした。入社後の半年はフロントエンド、その後はPdM的な立ち位置で小規模なプロジェクトを担当しました。現在はバックエンドとインフラを中心に取り組んでいます。将来的には、プロダクト全体に責任を持てる「プロダクトエンジニア」を目指しています。

数値との向き合いが成長の起点に。先輩との違いを知り、行動を変えた新卒エンジニアの変化
──開発生産性の計測に取り組もうと思ったきっかけは何でしょうか?
江波:入社後、自分の成長を客観的に把握したくて、開発生産性をKPIとして設定しました。ただ、当時は何ができていないのかが感覚的にしか分からず、先輩エンジニアとの違いを定量的に把握したいと思ったのが最初のきっかけです。
──Findy Team+を導入したことで、業務にどのような変化がありましたか?
江波:まず、自分の業務スタイルに大きな変化がありました。Findy Team+で可視化された数値を通じて、自分の開発プロセスを客観的に見直すようになったんです。
最初にデータを見たときは、正直「見たくないな」と思いました。特に、ロールモデルとしていた先輩の数値と比較すると、同じ稼働時間でもアウトプット量がまったく違っていたんです。
たとえば、ある週では自分が40件近いコミットをしていたのに対して、先輩は10件前後。それでも先輩の方がPRの質も高く、安定してリリースできていたのが印象的でした。

江波:そこからは、実装前に方針をしっかり決めてから手を動かすように意識しました。試行錯誤による無駄なコミットが減り、1つのPRあたりのコミット数は約1/3に改善。徐々に業務にも余裕が出て、レビューへの参加頻度も上がってきたと思います。
──加藤さんのチームでは、どのように変化を実感されましたか?

加藤:私のチームでは、イテレーションごとのレトロスペクティブでFindy Team+を活用しています。特に次の3つの観点を見ています。
- DevOps分析:安定的にリリースが出せているか
- チームサマリー:PRの滞留ポイントを把握
- レビュー散布図:差分サイズやPRの偏りを可視化
あるスプリントでは、2,000行を超えるPRが特定のエピックで集中していることに気づき、「ストーリー分割が不十分だったのでは?」と仮説を立てて、次のスプリントで改善につなげました。
数値は「評価」ではなく「対話のきっかけ」に。個人とチームの前向きな変化を生んだ可視化の活用法
──チームへの展開にあたって、数値共有に抵抗はありませんでしたか?
加藤:そこは全く心配ありませんでした。初回の展開時に「どの数値を見て、どこを見ないようにするか」をチームでしっかり話したんです。たとえば、個人ごとのリードタイムなどは無理に見る必要はないよね、という共通認識が生まれました。
個人を評価するためではなく、チーム全体でどう改善するかのヒントとして使う。そんな前提があったので、自然と会話も前向きになりました。
──数値を見すぎて、逆に窮屈になるような懸念はありませんか?
加藤:それは意識しています。開発生産性ConferenceでNetflixの方が話していた「数値を過大評価しすぎない」という考えが印象に残っていて。
Findy Team+で見えるのはあくまでアウトプットなので、それがアウトカムにつながっているかを意識するようにしています。数値を羅列して終わるのではなく、何を学ぶかに注力していますね。
──Findy Team+のデータを通じて、ご自身のマインドや行動に変化はありましたか?
江波:大きな変化でしたね。特に最初のころは、周囲の先輩と比べて「自分の生産性はどうなんだろう?」と漠然とした不安を感じていました。Team+で先輩の数値を見たときはショックでした。同じように時間を使っているのに、アウトプット量や内容がまるで違っていたんです。
ただ、それをきっかけに「何が違うのか?」と内省が始まりました。先輩のコミット数は少ないけれど、PRの質が高く、一発でマージされている。自分は試行錯誤が多く、コミットが多すぎる。手を動かす前の設計力や方針の精度が違うんだなと気づいたんです。
──そこから具体的にどんな改善をされたんですか?
江波:まず、実装を始める前に、方針を文章化したりメモにまとめたりするようにしました。それだけで、無駄なコミットは激減しました。
また、レビューでどこが指摘されやすいかを事前に考えるようになったので、レビュー自体もスムーズになりました。今では1つのPRに対するコミット数が明確に減り、マージまでの時間も短縮できています。
先輩の背中から学び、自分の型を築く。データと対話を起点に成長を加速させた実践と工夫
──先輩からの学びもあったとのことですが、どのように関わったのでしょうか?

江波:最初は、横のチームに質問しに行くのも勇気が必要でした。でも、思い切って声をかけてみると、「むしろ聞いてくれて嬉しい」みたいなリアクションで。本当にありがたかったです。
そこからは定期的に相談するようになり、「この人はなぜそんなにアウトプットが安定しているのか」をヒアリングしながら真似していきました。内省と観察と模倣を繰り返す中で、自然と自分のスタイルが変化していったと思います。
加藤:私の場合は、Findy Team+のデータを自分だけで完結させず、チーム全体で共有しながら振り返るようにしていました。特にレトロスペクティブのタイミングでは「なぜPRが滞ったのか」「リリースが偏ったのはなぜか」など、現象に対してチームでトライを出す文化を意識して作ってきました。
──その時に心がけていたことは?
加藤:一番は「数値をただ出すだけにしない」ことですね。見すぎてしまうと、個人を追い詰めるような空気にもなりかねない。だから、“変化の兆しを探すヒント”として扱うようにしていました。
たとえば、あるエピックでPRの差分が極端に大きくなったときは、
「これはストーリーの切り方が悪かったかもね」
「このタイミングで要件が変わったから遅れたよね」
みたいに、数字の背景をチーム全体で考えるようにしています。
──数字に向き合うことに、不安はありませんでしたか?

加藤:最初の展開時に、「ここは見てもいい?」「これは見すぎかも?」とチーム内で合意形成をしておいたのが大きかったです。だから、不安なく数字と向き合えましたし、むしろ良いきっかけとして前向きに使えていると思います。
視点は“自分”から“チーム”へ。指標をもとに組織全体の改善に挑む次世代エンジニアの意識変化
──今後挑戦していきたいことはありますか?
江波:チームのリードタイムや生産性スコアを継続的に見ながら、改善をリードできるような存在になっていきたいと思っています。
最近では、少しずつ余裕が出てきたので、自分の生産性だけでなく、チーム全体に目を向ける意識が芽生えてきました。後輩も入ってきたので、これまでの自分の経験をうまく還元していけたらいいなと思っています。
──プレイヤーからチーム全体を引っ張る役割への意識の変化ですね。
江波:そうですね。最初はとにかく目の前のコードを書くことで精一杯だったのですが、Findy Team+で見えるようになった指標を通じて、自分の動きが周囲にどう影響しているかを意識するようになったんです。
だからこそ、今後はチーム単位のパフォーマンス改善にチャレンジしていきたいです。
加藤:今一番意識しているのは、「レビューフローをチーム全体にとって健全な形に整えること」ですね。現在、自分のレビューは特定の先輩に集中してしまっていて、属人化のリスクが高い状態です。たとえば、その方が休暇を取るときなどに、レビューが詰まってしまう課題があります。
「誰でも気軽にレビューできる」組織へ。文化と仕組みの両輪で柔軟なチームを目指す想いと、共に働く人への期待
──どう変えていきたいと考えていますか?
加藤:SESの方や他チームのメンバーにもレビューの窓口を広げられるようにしたいです。もちろん、誰でもレビューできるようにするには一定の知識共有やルール整備も必要ですが、長期的には「誰でも気軽にレビューできる」状態をつくることが、組織の柔軟性にもつながると思っています。
──「一緒に働きたい」と思うエンジニア像を教えてください。

江波:技術力ももちろん大切ですが、それ以上に「一緒に働いていて気持ちの良い人」がいいなと思います。うちのチームはとにかく雰囲気がよくて、相談しやすく、温かい人が多いんです。だからこそ、人柄のマッチングを大事にしていて、技術よりもカルチャーにフィットすることを重視しています。
加藤:僕も似たような思いがあります。特に、「謙虚さ」や「相手を立てる姿勢」を持っている方と一緒に働きたいです。
社内には本当に尊敬できるエンジニアが多いんですが、そういう人ほど、周囲に対して丁寧に接していて、気遣いを忘れないんです。そういった人としてのスタンスが、チーム全体の空気を良くしていると感じています。
──最後に、この記事を読んでいる方へ一言お願いします。
加藤:Findy Team+ を活用することで、数値を通じてチームや自分の現在地を知り、より良くするためのヒントが得られると感じています。それをチームで前向きに活かせる雰囲気があるのが、うちの強みだと思います。
江波:新卒から開発生産性という難しいテーマに取り組んできましたが、Findy Team+のおかげで、自分の変化を客観的に見られるようになったと思います。もし導入を迷っている方がいれば、個人の振り返りにもすごく役立つツールだと伝えたいです。

※AI戦略支援SaaS「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます
新卒エンジニアが自律的に成長を遂げる環境づくり。Findy Team+で気づきと内省を促す朝日新聞社の開発生産性向上の取り組みとは?

朝日新聞社では、開発生産性の可視化を通じた組織改善に取り組んでいます。AI戦略支援SaaS「Findy Team+」を活用し、個人の成長の可視化やチーム内での内省・対話の文化を醸成しています。
今回は、朝日新聞社に新卒エンジニアとして入社し、デジタル版の開発を担当している江波俊介さん、加藤一紀さんに、Findy Team+を活用した取り組みや可視化を通じた気づき、今後の展望についてお話を伺いました。
多様なロールが連携するスクラム体制と、新卒から活躍できるキャリアパス
──御社の開発組織について教えてください。
江波:私の所属チームは7名体制で、PdMが2名、エンジニアが5名です。毎日朝会を実施しており、スクラムで開発を進めています。主にデジタル版の記事配信をしている「Plasma」というシステムを担当していて、課金まわりの安定運用やパフォーマンス改善、ユーザー体験の向上がミッションです。
──加藤さんのチーム構成はどのような形ですか?
加藤:僕が所属しているのは、朝日新聞のデジタル版アプリのリニューアルを担当するチームで、全体では約25名ほどです。私のチームはその中の1つで、10数名の規模。PdM、デザイナー、フロントエンド、バックエンド、インフラ、クライアントエンジニアなど、さまざまなロールが連携しながら進めています。
──ご自身のキャリアについても教えてください。
江波:情報系を専攻し、新卒で入社して3年目です。就職活動では人との相性を重視していて、朝日新聞社は面談の中で「この人たちと一緒に働きたい」と感じられたのが決め手でした。今はエンジニアとして、主にPdMが定義した要件に沿って実装を進めています。
加藤:物理専攻で、量子力学などを研究していたため、技術経験はほぼゼロからのスタートでした。入社後の半年はフロントエンド、その後はPdM的な立ち位置で小規模なプロジェクトを担当しました。現在はバックエンドとインフラを中心に取り組んでいます。将来的には、プロダクト全体に責任を持てる「プロダクトエンジニア」を目指しています。

数値との向き合いが成長の起点に。先輩との違いを知り、行動を変えた新卒エンジニアの変化
──開発生産性の計測に取り組もうと思ったきっかけは何でしょうか?
江波:入社後、自分の成長を客観的に把握したくて、開発生産性をKPIとして設定しました。ただ、当時は何ができていないのかが感覚的にしか分からず、先輩エンジニアとの違いを定量的に把握したいと思ったのが最初のきっかけです。
──Findy Team+を導入したことで、業務にどのような変化がありましたか?
江波:まず、自分の業務スタイルに大きな変化がありました。Findy Team+で可視化された数値を通じて、自分の開発プロセスを客観的に見直すようになったんです。
最初にデータを見たときは、正直「見たくないな」と思いました。特に、ロールモデルとしていた先輩の数値と比較すると、同じ稼働時間でもアウトプット量がまったく違っていたんです。
たとえば、ある週では自分が40件近いコミットをしていたのに対して、先輩は10件前後。それでも先輩の方がPRの質も高く、安定してリリースできていたのが印象的でした。

江波:そこからは、実装前に方針をしっかり決めてから手を動かすように意識しました。試行錯誤による無駄なコミットが減り、1つのPRあたりのコミット数は約1/3に改善。徐々に業務にも余裕が出て、レビューへの参加頻度も上がってきたと思います。
──加藤さんのチームでは、どのように変化を実感されましたか?

加藤:私のチームでは、イテレーションごとのレトロスペクティブでFindy Team+を活用しています。特に次の3つの観点を見ています。
- DevOps分析:安定的にリリースが出せているか
- チームサマリー:PRの滞留ポイントを把握
- レビュー散布図:差分サイズやPRの偏りを可視化
あるスプリントでは、2,000行を超えるPRが特定のエピックで集中していることに気づき、「ストーリー分割が不十分だったのでは?」と仮説を立てて、次のスプリントで改善につなげました。
数値は「評価」ではなく「対話のきっかけ」に。個人とチームの前向きな変化を生んだ可視化の活用法
──チームへの展開にあたって、数値共有に抵抗はありませんでしたか?
加藤:そこは全く心配ありませんでした。初回の展開時に「どの数値を見て、どこを見ないようにするか」をチームでしっかり話したんです。たとえば、個人ごとのリードタイムなどは無理に見る必要はないよね、という共通認識が生まれました。
個人を評価するためではなく、チーム全体でどう改善するかのヒントとして使う。そんな前提があったので、自然と会話も前向きになりました。
──数値を見すぎて、逆に窮屈になるような懸念はありませんか?
加藤:それは意識しています。開発生産性ConferenceでNetflixの方が話していた「数値を過大評価しすぎない」という考えが印象に残っていて。
Findy Team+で見えるのはあくまでアウトプットなので、それがアウトカムにつながっているかを意識するようにしています。数値を羅列して終わるのではなく、何を学ぶかに注力していますね。
──Findy Team+のデータを通じて、ご自身のマインドや行動に変化はありましたか?
江波:大きな変化でしたね。特に最初のころは、周囲の先輩と比べて「自分の生産性はどうなんだろう?」と漠然とした不安を感じていました。Team+で先輩の数値を見たときはショックでした。同じように時間を使っているのに、アウトプット量や内容がまるで違っていたんです。
ただ、それをきっかけに「何が違うのか?」と内省が始まりました。先輩のコミット数は少ないけれど、PRの質が高く、一発でマージされている。自分は試行錯誤が多く、コミットが多すぎる。手を動かす前の設計力や方針の精度が違うんだなと気づいたんです。
──そこから具体的にどんな改善をされたんですか?
江波:まず、実装を始める前に、方針を文章化したりメモにまとめたりするようにしました。それだけで、無駄なコミットは激減しました。
また、レビューでどこが指摘されやすいかを事前に考えるようになったので、レビュー自体もスムーズになりました。今では1つのPRに対するコミット数が明確に減り、マージまでの時間も短縮できています。
先輩の背中から学び、自分の型を築く。データと対話を起点に成長を加速させた実践と工夫
──先輩からの学びもあったとのことですが、どのように関わったのでしょうか?

江波:最初は、横のチームに質問しに行くのも勇気が必要でした。でも、思い切って声をかけてみると、「むしろ聞いてくれて嬉しい」みたいなリアクションで。本当にありがたかったです。
そこからは定期的に相談するようになり、「この人はなぜそんなにアウトプットが安定しているのか」をヒアリングしながら真似していきました。内省と観察と模倣を繰り返す中で、自然と自分のスタイルが変化していったと思います。
加藤:私の場合は、Findy Team+のデータを自分だけで完結させず、チーム全体で共有しながら振り返るようにしていました。特にレトロスペクティブのタイミングでは「なぜPRが滞ったのか」「リリースが偏ったのはなぜか」など、現象に対してチームでトライを出す文化を意識して作ってきました。
──その時に心がけていたことは?
加藤:一番は「数値をただ出すだけにしない」ことですね。見すぎてしまうと、個人を追い詰めるような空気にもなりかねない。だから、“変化の兆しを探すヒント”として扱うようにしていました。
たとえば、あるエピックでPRの差分が極端に大きくなったときは、
「これはストーリーの切り方が悪かったかもね」
「このタイミングで要件が変わったから遅れたよね」
みたいに、数字の背景をチーム全体で考えるようにしています。
──数字に向き合うことに、不安はありませんでしたか?

加藤:最初の展開時に、「ここは見てもいい?」「これは見すぎかも?」とチーム内で合意形成をしておいたのが大きかったです。だから、不安なく数字と向き合えましたし、むしろ良いきっかけとして前向きに使えていると思います。
視点は“自分”から“チーム”へ。指標をもとに組織全体の改善に挑む次世代エンジニアの意識変化
──今後挑戦していきたいことはありますか?
江波:チームのリードタイムや生産性スコアを継続的に見ながら、改善をリードできるような存在になっていきたいと思っています。
最近では、少しずつ余裕が出てきたので、自分の生産性だけでなく、チーム全体に目を向ける意識が芽生えてきました。後輩も入ってきたので、これまでの自分の経験をうまく還元していけたらいいなと思っています。
──プレイヤーからチーム全体を引っ張る役割への意識の変化ですね。
江波:そうですね。最初はとにかく目の前のコードを書くことで精一杯だったのですが、Findy Team+で見えるようになった指標を通じて、自分の動きが周囲にどう影響しているかを意識するようになったんです。
だからこそ、今後はチーム単位のパフォーマンス改善にチャレンジしていきたいです。
加藤:今一番意識しているのは、「レビューフローをチーム全体にとって健全な形に整えること」ですね。現在、自分のレビューは特定の先輩に集中してしまっていて、属人化のリスクが高い状態です。たとえば、その方が休暇を取るときなどに、レビューが詰まってしまう課題があります。
「誰でも気軽にレビューできる」組織へ。文化と仕組みの両輪で柔軟なチームを目指す想いと、共に働く人への期待
──どう変えていきたいと考えていますか?
加藤:SESの方や他チームのメンバーにもレビューの窓口を広げられるようにしたいです。もちろん、誰でもレビューできるようにするには一定の知識共有やルール整備も必要ですが、長期的には「誰でも気軽にレビューできる」状態をつくることが、組織の柔軟性にもつながると思っています。
──「一緒に働きたい」と思うエンジニア像を教えてください。

江波:技術力ももちろん大切ですが、それ以上に「一緒に働いていて気持ちの良い人」がいいなと思います。うちのチームはとにかく雰囲気がよくて、相談しやすく、温かい人が多いんです。だからこそ、人柄のマッチングを大事にしていて、技術よりもカルチャーにフィットすることを重視しています。
加藤:僕も似たような思いがあります。特に、「謙虚さ」や「相手を立てる姿勢」を持っている方と一緒に働きたいです。
社内には本当に尊敬できるエンジニアが多いんですが、そういう人ほど、周囲に対して丁寧に接していて、気遣いを忘れないんです。そういった人としてのスタンスが、チーム全体の空気を良くしていると感じています。
──最後に、この記事を読んでいる方へ一言お願いします。
加藤:Findy Team+ を活用することで、数値を通じてチームや自分の現在地を知り、より良くするためのヒントが得られると感じています。それをチームで前向きに活かせる雰囲気があるのが、うちの強みだと思います。
江波:新卒から開発生産性という難しいテーマに取り組んできましたが、Findy Team+のおかげで、自分の変化を客観的に見られるようになったと思います。もし導入を迷っている方がいれば、個人の振り返りにもすごく役立つツールだと伝えたいです。

※AI戦略支援SaaS「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます






