2025-03-12

Four Keys×サーベイで組織の健全性と生産性を両立。Findy Team+で、組織全体の改善文化を醸成したオイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

Four Keys×サーベイで組織の健全性と生産性を両立。Findy Team+で、組織全体の改善文化を醸成したオイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

目次

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本記事のサマリ

導入前:解決したかった課題

エンジニア組織の事業貢献度を高めるため、確度の高い施策実施を目指していたが、開発生産性や組織の課題を可視化する仕組みが不足していた。

Findy Team+を導入した理由

開発生産性の可視化に向け、DORAメトリクス計測を進めていたが、より直感的かつ詳細なデータ活用を目指して、サーベイ機能を備えたFindy Team+に着目した。

導入の決め手

CTOが前職で活用経験があり、信頼性が高かったことに加え、Four keysやサーベイを通じて定量・定性データを一元管理できる柔軟性が決め手となった。

導入後:成果

組織の課題やメンバーの声を可視化し、振り返りの質が向上。メンバー同士の相互理解が深まり、開発生産性向上に向けた継続的な改善サイクルが実現できた。

プロジェクト

エンジニア組織の事業価値最大化を目指し、Findy Team+を活用した開発生産性の可視化と、サーベイ機能による組織の健全性向上に取り組んでいる。

開発生産性を可視化し、組織全体の改善文化を醸成。オイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

食品宅配サービスを中心に持続可能な食の未来を創造するオイシックス・ラ・大地株式会社では、エンジニア組織における生産性向上や組織の健全性把握に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

今回は、バックエンドセクションマネージャーの大隣 卓也氏にインタビュー。「Findy Team+」の導入背景や、開発生産性向上に向けた取り組み、サーベイ機能を活用した組織づくりの工夫についてうかがいました。

──御社について教えてください。

大隣:オイシックス・ラ・大地は、安心・安全でおいしい食品をお届けする食品宅配サービスを提供しています。「つくる人」と「食べる人」をつなぎ、持続可能な食の未来を創ることを目指して、さまざまな取り組みを行っている会社です。

具体的には、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といったブランドを通じて、全国のお客様に商品をお届けしています。最近では、DXを推進することで、さらに事業成長を加速させることにも力を入れています。

──開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?

大隣:今季の開発組織では、「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンを掲げています。この言葉だけ聞くと驚かれるかもしれませんが、これはエンジニアを不要にするという意味ではありません。

目的は、DRY(Don’t Repeat Yourself)の原則やトイル削減を徹底し、自動化やAI活用によって非効率な作業を減らすことです。そうすることで、エンジニアが本質的な課題解決や価値提供に集中できる環境を整え、最終的には事業貢献を最大化したいと考えています。

──具体的にはどのような取り組みをされていますか?

大隣:例えば、商品変更のたびにフロントエンドのソースコードを直接変更する必要があった業務に対して、ヘッドレスCMSを導入し、非エンジニアでもデータを変更できる仕組みを整備しています。こうした仕組みづくりを通じて、技術と事業をより近づけることを目指しています。

── 計測を行っていたなか、どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?

大隣:もともとDORAメトリクスを計測するOSSを使って、チームのパフォーマンスを観測していました。しかし、数値は取れても、それが組織にどのような影響を与えているのか、課題を見つけるまでには至っていなかったのです。

そんな中で、CTOの長尾が前職で「Findy Team+」を活用していたことを知り、話を聞いたのです。Four Keysをベースにした数値計測だけでなく、サーベイ機能を通じてメンバーの声も集められると聞き、「これなら定量・定性の両面から組織を分析できるのでは」と感じて、導入を検討し始めました。

数値の独り歩きを防ぎ、健全な組織づくりへ。

── 現場のメンバーに納得してもらうためにどのような工夫をされましたか?

大隣:エンジニアは、数字が評価に直結することに敏感な傾向があります。特にDORAメトリクスのように数値がシンプルに表れると、「この数値がそのまま評価に使われるのでは?」という不安が生まれやすいんですよね。

そこで、私たちは「数値は組織の健全性を測るものであり、個人評価には使わない」と繰り返し伝えました。また、サーベイ結果についても「組織改善のために活用する」という目的を事前に説明し、安心感を持ってもらえるように工夫しました。

──「Findy Team+」導入の取り組みを通じて、生産性はどのように変化したのでしょうか?

大隣:数値の変化はもちろんですが、メンバーの意識が大きく変わったと感じています。サーベイを定期的に実施し、その内容を振り返ることで、「自分たちは何のためにこの施策を行っているのか?」という目的意識が明確になってきました。

例えば、負債解消プロジェクトでは、Team+を使って毎週振り返りを実施しています。その中で「レビューに時間がかかっている」という課題が見えてきました。課題にフォーカスして会話をすると、誰にレビューを依頼すれば良いのか悩んでいる時間や相談している時間が1つの原因だとわかりました。そのため、レビュアーをランダムに選択する仕組みを導入しました。すると、レビュー時間が短縮され、開発のスピードが上がったのです。

組織の課題や改善ポイントが可視化されたことで、エンジニア同士のコミュニケーションも活発になり、より前向きに生産性向上に取り組める雰囲気が生まれています。

── OKRやKPIとして定量数値を設定しているか

大隣:現時点では、開発生産性に関してOKRやKPIとして具体的な数値目標は設定していません。

その理由は、数値が独り歩きしてしまうリスクがあるからです。例えば、DORAメトリクスの数値をチームの評価基準にしてしまうと、「数値を良く見せること」が目的になってしまい、本来の事業貢献という目的が後回しになりかねません。

実際、キャンベルの法則やグッドハートの法則にもあるように、指標が評価基準になると、その指標自体が操作される可能性があります。開発生産性の計測は、あくまで組織の健全性を確認し、改善のためのヒントを得るためのもの。メンバーにも、「数値は良い悪いを判断するためではなく、次のアクションを考えるために使う」ということを繰り返し伝えています。

定量数値だけでなく、サーベイによる定性データも組み合わせることで、メンバーの満足度やチームの状態を多面的に捉えるようにしています。数値と現場の声が揃って初めて、組織の状態を正しく理解できると考えています。

個の力から組織の力へ。メンバーの意識や行動に変化が。

── 開発者体験・開発生産性の可視化を通じた組織・メンバーの意識・行動の変化について

大隣:開発者体験と開発生産性の可視化を進める中で、メンバーの意識や行動にポジティブな変化が生まれています。以前は、チーム内で「何が課題なのか」「改善の優先度は何か」を明確にするのが難しい状況でした。課題感はあっても、それが誰にとって重要な問題か、どのくらいの影響があるのかが見えにくかったのです。

Findy Team+を導入し、Four Keysの指標とサーベイ機能で定量・定性両面から組織の状態を可視化するようになってから、その状況が変わってきました。

── 具体的にどのような変化があったのでしょうか?

大隣:まず、振り返りの場でメンバーが数値を根拠に議論できるようになったことが大きいですね。以前は「最近レビューに時間がかかっている気がする」といった感覚的な声が出る程度でした。今では、「変更リードタイムが◯%長くなっている」「レビュー待機時間が増えている」といった具体的なデータを基に課題を特定できるようになりました。

さらに、サーベイ機能でメンバーの声を拾うことで、数値の背景を理解する手がかりが増えました。例えば、指標とサーベイに基づき会話をしたところ「自身のタスクとレビューのどちらを優先すべきか判断にこまる」という声が多数上がりました。これをきっかけに基本的にレビューを優先する方針を決めました。この方針決めにより、レビュー時間が短縮され、Four Keysの「変更リードタイム」にも良い影響が出ました。

── メンバーの行動面でも変化がありましたか?

大隣:はい。以前は、「自分のタスクを遂行することこそが組織への貢献であり、最優先である」という意識が強かったのですが、組織全体を意識する行動が増えてきました

サーベイを定期的に実施し、結果を共有する中で「自分が感じていた課題が、実はチーム共通の課題だった」と気づく場面が増えたのです。そうすると、「どうやったらこの課題を解決できるか」を今まで以上に主体的に考えてくれるようになりました。

例えば、サーベイで「ドキュメンテーションが不足している」との指摘が複数ありました。それを受けて、「ドキュメント改善タスク」を設けたところ、複数のメンバーが自発的に参加し、リポジトリのドキュメントが整備されるという好循環が生まれました。もともと、改善したい、貢献したいという気持ちを各々が抱えており、背中を押す何かが不足していただけだという気づきがありました。

── 組織全体の意識に変化は感じられましたか?

大隣:感じますね。これまでは、生産性向上に関する議論が経営側からの要請で始まることが多かったのですが、今では現場のエンジニアが自ら課題を提起し、改善案を出すようになりました。

例えば、定期的なサーベイで「燃え尽き感」を訴える声が出た際には、「業務負荷のバランス調整」を議題に取り上げ、タスクの再分配を行いました。結果として、エンジニアの満足度が改善され、パフォーマンスも安定しました。

こうした「声を上げれば組織が良くなる」という成功体験が生まれたことで、メンバーの組織改善への関心が高まっていると感じています。

── 最終的に、開発者体験と開発生産性の可視化が組織に与えたインパクトは何でしょうか?

大隣:一言でいうと、「個の力」から「組織の力」へ視点が切り替わったことですね。

開発者体験の向上を目的にFindy Team+を導入し、数値と声を可視化することで、「自分の作業」から「チーム全体の改善」へと意識がシフトしました。

これからも、事業価値最大化というゴールに向かって、生産性の可視化→振り返り→改善のサイクルをさらに進化させる取り組みを続けていきたいと思います。

今後の開発生産性計測・可視化のトライについて

── 今後、開発生産性計測や可視化に関してどのような取り組みを計画されていますか?

大隣:今後は、長期的なスパンでの生産性の推移を追跡していきたいと考えています。現在は週単位で数値を確認していますが、プロジェクトの性質によっては月や四半期ごとの変化を捉える必要があると感じています。

── 長期的な視点を取り入れる理由について教えてください。

大隣:エンジニアリングの改善施策は、効果が表れるまでに時間がかかることが多いです。特に、内部品質やコードベースの改善は即効性が低く、数ヶ月後にようやく効果が表れることもあります。

そのため、Findy Team+を活用して、短期的な変動だけでなく、中長期的な傾向を分析できる仕組みを整備していきたいですね。

── 他にもチャレンジしてみたいことはありますか?

大隣:エンジニア組織全体での活用範囲を拡張することも計画しています。現在は特定のプロジェクトやチームを対象Findy Team+ を利用していますが、全社的に生産性可視化の文化を根付かせることで、部門間の相互理解や横断的な課題解決につなげたいと考えています。

── 実際にFindy Team+を導入してみて、どのような点が魅力的だと感じていますか?

大隣:
視覚的にわかりやすく、必要な情報にすぐアクセスできる点ですね。Four Keysの指標はDORAメトリクスを活用して自前でも取得できるのですが、Team+のダッシュボードはUIが洗練されていて、エンジニア以外のメンバーでも状況を理解しやすいです。

── 特に役立っている機能はありますか?

大隣:やはりサーベイ機能ですね。定性的なデータを手軽に収集・分析できるのは、組織改善に欠かせない要素だと思います。

数値で見えてきた変化の背景を、サーベイを通じて解像度高く把握できるので、改善策を検討する際の議論が深まります。「数値が下がったのはなぜか?」を、チーム全体で考える文化が醸成されたのは、サーベイ機能の効果だと感じています。

── サポート体制はいかがでしょうか?

大隣:要望に対してのレスポンスが非常に早いと感じます。機能改善や新機能リリースのスピード感もあり、こちらのフィードバックに基づいた対応をしていただけるので、一緒にプロダクトを育てている感覚があります。

特にβ版機能のテストに参加した際には、チーム内でも「Findy Team+が進化している」という声が上がり、ワクワク感がありました。

事業成長への貢献を開発の中心に。事業貢献にコミットできるエンジニアを募集中。

── エンジニア組織として、今後どのような仲間を求めていますか?

大隣:オイシックス・ラ・大地では、技術力だけでなく、事業貢献にコミットできるエンジニアを求めています。私たちが掲げている「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンの背景には、トイルを減らし、本質的なエンジニアリングに集中することで、事業成長に寄与するという意図があります。

そのため、技術を目的化せず、「この技術が事業にどのような価値をもたらすか?」を考えられる方と一緒に働きたいですね。

── 技術力以外に重視されるポイントはありますか?

大隣:根気強さと泥臭さを持っている方でしょうか。エンジニアリングの世界では、必ずしも華やかな成果ばかりではなく、負債解消や地道なプロセス改善など、コツコツと積み重ねる作業も重要です。

その過程を楽しみながら、仲間と協力して課題解決に挑戦できる姿勢を持っている方に、ぜひ加わっていただきたいと思います。

──最後に、オイシックス・ラ・大地のエンジニア組織の魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。


大隣
:課題を楽しめる文化があることでしょうか。私たちは「課題が多い=成長のチャンス」と捉えていて、前向きにチャレンジできる環境があります。食の未来を支えるという社会的な意義を感じつつ、開発生産性を高め、事業に貢献する喜びを共有できる仲間と一緒に、これからも進化を続けていきたいですね。

※現在オイシックス・ラ・大地では、エンジニアを募集しています。

オイシックス・ラ・大地株式会社のエンジニア求人一覧

※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。

https://findy-team.io

本記事のサマリ

導入前:解決したかった課題

エンジニア組織の事業貢献度を高めるため、確度の高い施策実施を目指していたが、開発生産性や組織の課題を可視化する仕組みが不足していた。

Findy Team+を導入した理由

開発生産性の可視化に向け、DORAメトリクス計測を進めていたが、より直感的かつ詳細なデータ活用を目指して、サーベイ機能を備えたFindy Team+に着目した。

導入の決め手

CTOが前職で活用経験があり、信頼性が高かったことに加え、Four keysやサーベイを通じて定量・定性データを一元管理できる柔軟性が決め手となった。

導入後:成果

組織の課題やメンバーの声を可視化し、振り返りの質が向上。メンバー同士の相互理解が深まり、開発生産性向上に向けた継続的な改善サイクルが実現できた。

プロジェクト

エンジニア組織の事業価値最大化を目指し、Findy Team+を活用した開発生産性の可視化と、サーベイ機能による組織の健全性向上に取り組んでいる。

開発生産性を可視化し、組織全体の改善文化を醸成。オイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

食品宅配サービスを中心に持続可能な食の未来を創造するオイシックス・ラ・大地株式会社では、エンジニア組織における生産性向上や組織の健全性把握に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

今回は、バックエンドセクションマネージャーの大隣 卓也氏にインタビュー。「Findy Team+」の導入背景や、開発生産性向上に向けた取り組み、サーベイ機能を活用した組織づくりの工夫についてうかがいました。

──御社について教えてください。

大隣:オイシックス・ラ・大地は、安心・安全でおいしい食品をお届けする食品宅配サービスを提供しています。「つくる人」と「食べる人」をつなぎ、持続可能な食の未来を創ることを目指して、さまざまな取り組みを行っている会社です。

具体的には、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といったブランドを通じて、全国のお客様に商品をお届けしています。最近では、DXを推進することで、さらに事業成長を加速させることにも力を入れています。

──開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?

大隣:今季の開発組織では、「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンを掲げています。この言葉だけ聞くと驚かれるかもしれませんが、これはエンジニアを不要にするという意味ではありません。

目的は、DRY(Don’t Repeat Yourself)の原則やトイル削減を徹底し、自動化やAI活用によって非効率な作業を減らすことです。そうすることで、エンジニアが本質的な課題解決や価値提供に集中できる環境を整え、最終的には事業貢献を最大化したいと考えています。

──具体的にはどのような取り組みをされていますか?

大隣:例えば、商品変更のたびにフロントエンドのソースコードを直接変更する必要があった業務に対して、ヘッドレスCMSを導入し、非エンジニアでもデータを変更できる仕組みを整備しています。こうした仕組みづくりを通じて、技術と事業をより近づけることを目指しています。

── 計測を行っていたなか、どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?

大隣:もともとDORAメトリクスを計測するOSSを使って、チームのパフォーマンスを観測していました。しかし、数値は取れても、それが組織にどのような影響を与えているのか、課題を見つけるまでには至っていなかったのです。

そんな中で、CTOの長尾が前職で「Findy Team+」を活用していたことを知り、話を聞いたのです。Four Keysをベースにした数値計測だけでなく、サーベイ機能を通じてメンバーの声も集められると聞き、「これなら定量・定性の両面から組織を分析できるのでは」と感じて、導入を検討し始めました。

数値の独り歩きを防ぎ、健全な組織づくりへ。

── 現場のメンバーに納得してもらうためにどのような工夫をされましたか?

大隣:エンジニアは、数字が評価に直結することに敏感な傾向があります。特にDORAメトリクスのように数値がシンプルに表れると、「この数値がそのまま評価に使われるのでは?」という不安が生まれやすいんですよね。

そこで、私たちは「数値は組織の健全性を測るものであり、個人評価には使わない」と繰り返し伝えました。また、サーベイ結果についても「組織改善のために活用する」という目的を事前に説明し、安心感を持ってもらえるように工夫しました。

──「Findy Team+」導入の取り組みを通じて、生産性はどのように変化したのでしょうか?

大隣:数値の変化はもちろんですが、メンバーの意識が大きく変わったと感じています。サーベイを定期的に実施し、その内容を振り返ることで、「自分たちは何のためにこの施策を行っているのか?」という目的意識が明確になってきました。

例えば、負債解消プロジェクトでは、Team+を使って毎週振り返りを実施しています。その中で「レビューに時間がかかっている」という課題が見えてきました。課題にフォーカスして会話をすると、誰にレビューを依頼すれば良いのか悩んでいる時間や相談している時間が1つの原因だとわかりました。そのため、レビュアーをランダムに選択する仕組みを導入しました。すると、レビュー時間が短縮され、開発のスピードが上がったのです。

組織の課題や改善ポイントが可視化されたことで、エンジニア同士のコミュニケーションも活発になり、より前向きに生産性向上に取り組める雰囲気が生まれています。

── OKRやKPIとして定量数値を設定しているか

大隣:現時点では、開発生産性に関してOKRやKPIとして具体的な数値目標は設定していません。

その理由は、数値が独り歩きしてしまうリスクがあるからです。例えば、DORAメトリクスの数値をチームの評価基準にしてしまうと、「数値を良く見せること」が目的になってしまい、本来の事業貢献という目的が後回しになりかねません。

実際、キャンベルの法則やグッドハートの法則にもあるように、指標が評価基準になると、その指標自体が操作される可能性があります。開発生産性の計測は、あくまで組織の健全性を確認し、改善のためのヒントを得るためのもの。メンバーにも、「数値は良い悪いを判断するためではなく、次のアクションを考えるために使う」ということを繰り返し伝えています。

定量数値だけでなく、サーベイによる定性データも組み合わせることで、メンバーの満足度やチームの状態を多面的に捉えるようにしています。数値と現場の声が揃って初めて、組織の状態を正しく理解できると考えています。

個の力から組織の力へ。メンバーの意識や行動に変化が。

── 開発者体験・開発生産性の可視化を通じた組織・メンバーの意識・行動の変化について

大隣:開発者体験と開発生産性の可視化を進める中で、メンバーの意識や行動にポジティブな変化が生まれています。以前は、チーム内で「何が課題なのか」「改善の優先度は何か」を明確にするのが難しい状況でした。課題感はあっても、それが誰にとって重要な問題か、どのくらいの影響があるのかが見えにくかったのです。

Findy Team+を導入し、Four Keysの指標とサーベイ機能で定量・定性両面から組織の状態を可視化するようになってから、その状況が変わってきました。

── 具体的にどのような変化があったのでしょうか?

大隣:まず、振り返りの場でメンバーが数値を根拠に議論できるようになったことが大きいですね。以前は「最近レビューに時間がかかっている気がする」といった感覚的な声が出る程度でした。今では、「変更リードタイムが◯%長くなっている」「レビュー待機時間が増えている」といった具体的なデータを基に課題を特定できるようになりました。

さらに、サーベイ機能でメンバーの声を拾うことで、数値の背景を理解する手がかりが増えました。例えば、指標とサーベイに基づき会話をしたところ「自身のタスクとレビューのどちらを優先すべきか判断にこまる」という声が多数上がりました。これをきっかけに基本的にレビューを優先する方針を決めました。この方針決めにより、レビュー時間が短縮され、Four Keysの「変更リードタイム」にも良い影響が出ました。

── メンバーの行動面でも変化がありましたか?

大隣:はい。以前は、「自分のタスクを遂行することこそが組織への貢献であり、最優先である」という意識が強かったのですが、組織全体を意識する行動が増えてきました

サーベイを定期的に実施し、結果を共有する中で「自分が感じていた課題が、実はチーム共通の課題だった」と気づく場面が増えたのです。そうすると、「どうやったらこの課題を解決できるか」を今まで以上に主体的に考えてくれるようになりました。

例えば、サーベイで「ドキュメンテーションが不足している」との指摘が複数ありました。それを受けて、「ドキュメント改善タスク」を設けたところ、複数のメンバーが自発的に参加し、リポジトリのドキュメントが整備されるという好循環が生まれました。もともと、改善したい、貢献したいという気持ちを各々が抱えており、背中を押す何かが不足していただけだという気づきがありました。

── 組織全体の意識に変化は感じられましたか?

大隣:感じますね。これまでは、生産性向上に関する議論が経営側からの要請で始まることが多かったのですが、今では現場のエンジニアが自ら課題を提起し、改善案を出すようになりました。

例えば、定期的なサーベイで「燃え尽き感」を訴える声が出た際には、「業務負荷のバランス調整」を議題に取り上げ、タスクの再分配を行いました。結果として、エンジニアの満足度が改善され、パフォーマンスも安定しました。

こうした「声を上げれば組織が良くなる」という成功体験が生まれたことで、メンバーの組織改善への関心が高まっていると感じています。

── 最終的に、開発者体験と開発生産性の可視化が組織に与えたインパクトは何でしょうか?

大隣:一言でいうと、「個の力」から「組織の力」へ視点が切り替わったことですね。

開発者体験の向上を目的にFindy Team+を導入し、数値と声を可視化することで、「自分の作業」から「チーム全体の改善」へと意識がシフトしました。

これからも、事業価値最大化というゴールに向かって、生産性の可視化→振り返り→改善のサイクルをさらに進化させる取り組みを続けていきたいと思います。

今後の開発生産性計測・可視化のトライについて

── 今後、開発生産性計測や可視化に関してどのような取り組みを計画されていますか?

大隣:今後は、長期的なスパンでの生産性の推移を追跡していきたいと考えています。現在は週単位で数値を確認していますが、プロジェクトの性質によっては月や四半期ごとの変化を捉える必要があると感じています。

── 長期的な視点を取り入れる理由について教えてください。

大隣:エンジニアリングの改善施策は、効果が表れるまでに時間がかかることが多いです。特に、内部品質やコードベースの改善は即効性が低く、数ヶ月後にようやく効果が表れることもあります。

そのため、Findy Team+を活用して、短期的な変動だけでなく、中長期的な傾向を分析できる仕組みを整備していきたいですね。

── 他にもチャレンジしてみたいことはありますか?

大隣:エンジニア組織全体での活用範囲を拡張することも計画しています。現在は特定のプロジェクトやチームを対象Findy Team+ を利用していますが、全社的に生産性可視化の文化を根付かせることで、部門間の相互理解や横断的な課題解決につなげたいと考えています。

── 実際にFindy Team+を導入してみて、どのような点が魅力的だと感じていますか?

大隣:
視覚的にわかりやすく、必要な情報にすぐアクセスできる点ですね。Four Keysの指標はDORAメトリクスを活用して自前でも取得できるのですが、Team+のダッシュボードはUIが洗練されていて、エンジニア以外のメンバーでも状況を理解しやすいです。

── 特に役立っている機能はありますか?

大隣:やはりサーベイ機能ですね。定性的なデータを手軽に収集・分析できるのは、組織改善に欠かせない要素だと思います。

数値で見えてきた変化の背景を、サーベイを通じて解像度高く把握できるので、改善策を検討する際の議論が深まります。「数値が下がったのはなぜか?」を、チーム全体で考える文化が醸成されたのは、サーベイ機能の効果だと感じています。

── サポート体制はいかがでしょうか?

大隣:要望に対してのレスポンスが非常に早いと感じます。機能改善や新機能リリースのスピード感もあり、こちらのフィードバックに基づいた対応をしていただけるので、一緒にプロダクトを育てている感覚があります。

特にβ版機能のテストに参加した際には、チーム内でも「Findy Team+が進化している」という声が上がり、ワクワク感がありました。

事業成長への貢献を開発の中心に。事業貢献にコミットできるエンジニアを募集中。

── エンジニア組織として、今後どのような仲間を求めていますか?

大隣:オイシックス・ラ・大地では、技術力だけでなく、事業貢献にコミットできるエンジニアを求めています。私たちが掲げている「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンの背景には、トイルを減らし、本質的なエンジニアリングに集中することで、事業成長に寄与するという意図があります。

そのため、技術を目的化せず、「この技術が事業にどのような価値をもたらすか?」を考えられる方と一緒に働きたいですね。

── 技術力以外に重視されるポイントはありますか?

大隣:根気強さと泥臭さを持っている方でしょうか。エンジニアリングの世界では、必ずしも華やかな成果ばかりではなく、負債解消や地道なプロセス改善など、コツコツと積み重ねる作業も重要です。

その過程を楽しみながら、仲間と協力して課題解決に挑戦できる姿勢を持っている方に、ぜひ加わっていただきたいと思います。

──最後に、オイシックス・ラ・大地のエンジニア組織の魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。


大隣
:課題を楽しめる文化があることでしょうか。私たちは「課題が多い=成長のチャンス」と捉えていて、前向きにチャレンジできる環境があります。食の未来を支えるという社会的な意義を感じつつ、開発生産性を高め、事業に貢献する喜びを共有できる仲間と一緒に、これからも進化を続けていきたいですね。

※現在オイシックス・ラ・大地では、エンジニアを募集しています。

オイシックス・ラ・大地株式会社のエンジニア求人一覧

※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。

https://findy-team.io

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Four Keys×サーベイで組織の健全性と生産性を両立。Findy Team+で、組織全体の改善文化を醸成したオイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

本記事のサマリ

導入前:解決したかった課題

エンジニア組織の事業貢献度を高めるため、確度の高い施策実施を目指していたが、開発生産性や組織の課題を可視化する仕組みが不足していた。

Findy Team+を導入した理由

開発生産性の可視化に向け、DORAメトリクス計測を進めていたが、より直感的かつ詳細なデータ活用を目指して、サーベイ機能を備えたFindy Team+に着目した。

導入の決め手

CTOが前職で活用経験があり、信頼性が高かったことに加え、Four keysやサーベイを通じて定量・定性データを一元管理できる柔軟性が決め手となった。

導入後:成果

組織の課題やメンバーの声を可視化し、振り返りの質が向上。メンバー同士の相互理解が深まり、開発生産性向上に向けた継続的な改善サイクルが実現できた。

プロジェクト

エンジニア組織の事業価値最大化を目指し、Findy Team+を活用した開発生産性の可視化と、サーベイ機能による組織の健全性向上に取り組んでいる。

開発生産性を可視化し、組織全体の改善文化を醸成。オイシックス・ラ・大地の取り組みとは?

食品宅配サービスを中心に持続可能な食の未来を創造するオイシックス・ラ・大地株式会社では、エンジニア組織における生産性向上や組織の健全性把握に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

今回は、バックエンドセクションマネージャーの大隣 卓也氏にインタビュー。「Findy Team+」の導入背景や、開発生産性向上に向けた取り組み、サーベイ機能を活用した組織づくりの工夫についてうかがいました。

──御社について教えてください。

大隣:オイシックス・ラ・大地は、安心・安全でおいしい食品をお届けする食品宅配サービスを提供しています。「つくる人」と「食べる人」をつなぎ、持続可能な食の未来を創ることを目指して、さまざまな取り組みを行っている会社です。

具体的には、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といったブランドを通じて、全国のお客様に商品をお届けしています。最近では、DXを推進することで、さらに事業成長を加速させることにも力を入れています。

──開発組織では、どのようなミッションを掲げていますか?

大隣:今季の開発組織では、「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンを掲げています。この言葉だけ聞くと驚かれるかもしれませんが、これはエンジニアを不要にするという意味ではありません。

目的は、DRY(Don’t Repeat Yourself)の原則やトイル削減を徹底し、自動化やAI活用によって非効率な作業を減らすことです。そうすることで、エンジニアが本質的な課題解決や価値提供に集中できる環境を整え、最終的には事業貢献を最大化したいと考えています。

──具体的にはどのような取り組みをされていますか?

大隣:例えば、商品変更のたびにフロントエンドのソースコードを直接変更する必要があった業務に対して、ヘッドレスCMSを導入し、非エンジニアでもデータを変更できる仕組みを整備しています。こうした仕組みづくりを通じて、技術と事業をより近づけることを目指しています。

── 計測を行っていたなか、どのようなきっかけから「Findy Team+」に興味を持ったのでしょうか?

大隣:もともとDORAメトリクスを計測するOSSを使って、チームのパフォーマンスを観測していました。しかし、数値は取れても、それが組織にどのような影響を与えているのか、課題を見つけるまでには至っていなかったのです。

そんな中で、CTOの長尾が前職で「Findy Team+」を活用していたことを知り、話を聞いたのです。Four Keysをベースにした数値計測だけでなく、サーベイ機能を通じてメンバーの声も集められると聞き、「これなら定量・定性の両面から組織を分析できるのでは」と感じて、導入を検討し始めました。

数値の独り歩きを防ぎ、健全な組織づくりへ。

── 現場のメンバーに納得してもらうためにどのような工夫をされましたか?

大隣:エンジニアは、数字が評価に直結することに敏感な傾向があります。特にDORAメトリクスのように数値がシンプルに表れると、「この数値がそのまま評価に使われるのでは?」という不安が生まれやすいんですよね。

そこで、私たちは「数値は組織の健全性を測るものであり、個人評価には使わない」と繰り返し伝えました。また、サーベイ結果についても「組織改善のために活用する」という目的を事前に説明し、安心感を持ってもらえるように工夫しました。

──「Findy Team+」導入の取り組みを通じて、生産性はどのように変化したのでしょうか?

大隣:数値の変化はもちろんですが、メンバーの意識が大きく変わったと感じています。サーベイを定期的に実施し、その内容を振り返ることで、「自分たちは何のためにこの施策を行っているのか?」という目的意識が明確になってきました。

例えば、負債解消プロジェクトでは、Team+を使って毎週振り返りを実施しています。その中で「レビューに時間がかかっている」という課題が見えてきました。課題にフォーカスして会話をすると、誰にレビューを依頼すれば良いのか悩んでいる時間や相談している時間が1つの原因だとわかりました。そのため、レビュアーをランダムに選択する仕組みを導入しました。すると、レビュー時間が短縮され、開発のスピードが上がったのです。

組織の課題や改善ポイントが可視化されたことで、エンジニア同士のコミュニケーションも活発になり、より前向きに生産性向上に取り組める雰囲気が生まれています。

── OKRやKPIとして定量数値を設定しているか

大隣:現時点では、開発生産性に関してOKRやKPIとして具体的な数値目標は設定していません。

その理由は、数値が独り歩きしてしまうリスクがあるからです。例えば、DORAメトリクスの数値をチームの評価基準にしてしまうと、「数値を良く見せること」が目的になってしまい、本来の事業貢献という目的が後回しになりかねません。

実際、キャンベルの法則やグッドハートの法則にもあるように、指標が評価基準になると、その指標自体が操作される可能性があります。開発生産性の計測は、あくまで組織の健全性を確認し、改善のためのヒントを得るためのもの。メンバーにも、「数値は良い悪いを判断するためではなく、次のアクションを考えるために使う」ということを繰り返し伝えています。

定量数値だけでなく、サーベイによる定性データも組み合わせることで、メンバーの満足度やチームの状態を多面的に捉えるようにしています。数値と現場の声が揃って初めて、組織の状態を正しく理解できると考えています。

個の力から組織の力へ。メンバーの意識や行動に変化が。

── 開発者体験・開発生産性の可視化を通じた組織・メンバーの意識・行動の変化について

大隣:開発者体験と開発生産性の可視化を進める中で、メンバーの意識や行動にポジティブな変化が生まれています。以前は、チーム内で「何が課題なのか」「改善の優先度は何か」を明確にするのが難しい状況でした。課題感はあっても、それが誰にとって重要な問題か、どのくらいの影響があるのかが見えにくかったのです。

Findy Team+を導入し、Four Keysの指標とサーベイ機能で定量・定性両面から組織の状態を可視化するようになってから、その状況が変わってきました。

── 具体的にどのような変化があったのでしょうか?

大隣:まず、振り返りの場でメンバーが数値を根拠に議論できるようになったことが大きいですね。以前は「最近レビューに時間がかかっている気がする」といった感覚的な声が出る程度でした。今では、「変更リードタイムが◯%長くなっている」「レビュー待機時間が増えている」といった具体的なデータを基に課題を特定できるようになりました。

さらに、サーベイ機能でメンバーの声を拾うことで、数値の背景を理解する手がかりが増えました。例えば、指標とサーベイに基づき会話をしたところ「自身のタスクとレビューのどちらを優先すべきか判断にこまる」という声が多数上がりました。これをきっかけに基本的にレビューを優先する方針を決めました。この方針決めにより、レビュー時間が短縮され、Four Keysの「変更リードタイム」にも良い影響が出ました。

── メンバーの行動面でも変化がありましたか?

大隣:はい。以前は、「自分のタスクを遂行することこそが組織への貢献であり、最優先である」という意識が強かったのですが、組織全体を意識する行動が増えてきました

サーベイを定期的に実施し、結果を共有する中で「自分が感じていた課題が、実はチーム共通の課題だった」と気づく場面が増えたのです。そうすると、「どうやったらこの課題を解決できるか」を今まで以上に主体的に考えてくれるようになりました。

例えば、サーベイで「ドキュメンテーションが不足している」との指摘が複数ありました。それを受けて、「ドキュメント改善タスク」を設けたところ、複数のメンバーが自発的に参加し、リポジトリのドキュメントが整備されるという好循環が生まれました。もともと、改善したい、貢献したいという気持ちを各々が抱えており、背中を押す何かが不足していただけだという気づきがありました。

── 組織全体の意識に変化は感じられましたか?

大隣:感じますね。これまでは、生産性向上に関する議論が経営側からの要請で始まることが多かったのですが、今では現場のエンジニアが自ら課題を提起し、改善案を出すようになりました。

例えば、定期的なサーベイで「燃え尽き感」を訴える声が出た際には、「業務負荷のバランス調整」を議題に取り上げ、タスクの再分配を行いました。結果として、エンジニアの満足度が改善され、パフォーマンスも安定しました。

こうした「声を上げれば組織が良くなる」という成功体験が生まれたことで、メンバーの組織改善への関心が高まっていると感じています。

── 最終的に、開発者体験と開発生産性の可視化が組織に与えたインパクトは何でしょうか?

大隣:一言でいうと、「個の力」から「組織の力」へ視点が切り替わったことですね。

開発者体験の向上を目的にFindy Team+を導入し、数値と声を可視化することで、「自分の作業」から「チーム全体の改善」へと意識がシフトしました。

これからも、事業価値最大化というゴールに向かって、生産性の可視化→振り返り→改善のサイクルをさらに進化させる取り組みを続けていきたいと思います。

今後の開発生産性計測・可視化のトライについて

── 今後、開発生産性計測や可視化に関してどのような取り組みを計画されていますか?

大隣:今後は、長期的なスパンでの生産性の推移を追跡していきたいと考えています。現在は週単位で数値を確認していますが、プロジェクトの性質によっては月や四半期ごとの変化を捉える必要があると感じています。

── 長期的な視点を取り入れる理由について教えてください。

大隣:エンジニアリングの改善施策は、効果が表れるまでに時間がかかることが多いです。特に、内部品質やコードベースの改善は即効性が低く、数ヶ月後にようやく効果が表れることもあります。

そのため、Findy Team+を活用して、短期的な変動だけでなく、中長期的な傾向を分析できる仕組みを整備していきたいですね。

── 他にもチャレンジしてみたいことはありますか?

大隣:エンジニア組織全体での活用範囲を拡張することも計画しています。現在は特定のプロジェクトやチームを対象Findy Team+ を利用していますが、全社的に生産性可視化の文化を根付かせることで、部門間の相互理解や横断的な課題解決につなげたいと考えています。

── 実際にFindy Team+を導入してみて、どのような点が魅力的だと感じていますか?

大隣:
視覚的にわかりやすく、必要な情報にすぐアクセスできる点ですね。Four Keysの指標はDORAメトリクスを活用して自前でも取得できるのですが、Team+のダッシュボードはUIが洗練されていて、エンジニア以外のメンバーでも状況を理解しやすいです。

── 特に役立っている機能はありますか?

大隣:やはりサーベイ機能ですね。定性的なデータを手軽に収集・分析できるのは、組織改善に欠かせない要素だと思います。

数値で見えてきた変化の背景を、サーベイを通じて解像度高く把握できるので、改善策を検討する際の議論が深まります。「数値が下がったのはなぜか?」を、チーム全体で考える文化が醸成されたのは、サーベイ機能の効果だと感じています。

── サポート体制はいかがでしょうか?

大隣:要望に対してのレスポンスが非常に早いと感じます。機能改善や新機能リリースのスピード感もあり、こちらのフィードバックに基づいた対応をしていただけるので、一緒にプロダクトを育てている感覚があります。

特にβ版機能のテストに参加した際には、チーム内でも「Findy Team+が進化している」という声が上がり、ワクワク感がありました。

事業成長への貢献を開発の中心に。事業貢献にコミットできるエンジニアを募集中。

── エンジニア組織として、今後どのような仲間を求めていますか?

大隣:オイシックス・ラ・大地では、技術力だけでなく、事業貢献にコミットできるエンジニアを求めています。私たちが掲げている「エンジニアリングで、エンジニアリングをなくす」というスローガンの背景には、トイルを減らし、本質的なエンジニアリングに集中することで、事業成長に寄与するという意図があります。

そのため、技術を目的化せず、「この技術が事業にどのような価値をもたらすか?」を考えられる方と一緒に働きたいですね。

── 技術力以外に重視されるポイントはありますか?

大隣:根気強さと泥臭さを持っている方でしょうか。エンジニアリングの世界では、必ずしも華やかな成果ばかりではなく、負債解消や地道なプロセス改善など、コツコツと積み重ねる作業も重要です。

その過程を楽しみながら、仲間と協力して課題解決に挑戦できる姿勢を持っている方に、ぜひ加わっていただきたいと思います。

──最後に、オイシックス・ラ・大地のエンジニア組織の魅力と、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。


大隣
:課題を楽しめる文化があることでしょうか。私たちは「課題が多い=成長のチャンス」と捉えていて、前向きにチャレンジできる環境があります。食の未来を支えるという社会的な意義を感じつつ、開発生産性を高め、事業に貢献する喜びを共有できる仲間と一緒に、これからも進化を続けていきたいですね。

※現在オイシックス・ラ・大地では、エンジニアを募集しています。

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